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UPDATE|2020/07/17

【ライブ詳報】欅坂46 初の無観客配信ライブで約30万人魅了、覚悟とともに改名・再出発を発表【写真10点】

撮影/上山陽介


メンバーが次のステージへと移動し始める中、会場には突如として大型トラックが侵入してくる。一人残された土生瑞穂がトラックに追われながらメンバーの元に合流すると、周囲をぐるりと車に囲まれた円型のセットが出現した。車のヘッドライトを浴びながら「エキセントリック」を一心不乱に歌い踊る彼女たちを、カメラはさまざまな角度から捉えて臨場感を伝える。会場奥に設置された巨大スクリーンに東京の夜景が美しく浮かび上がると、メンバーは3階建ての鉄骨子ステージへ。ここで披露された「東京タワーはどこから見える?」では、メンバーの個性光るダンスが際立った。

無観客ライブだからこそ実現できる大がかりな舞台演出で、楽曲の持つ世界観を色濃く表現していくメンバーたち。場内が暗転すると、手に持ったハンドライトで広い会場をあちこち照らしながら、学校風のセットへと歩きだす。真夜中の校舎にこっそり忍び込むように、彼女たちは教室、音楽室、理科室と3つに分かれた舞台をライト片手に探索していく。尾関梨香がふいに倒した花瓶が割れるその音を合図に、「Student Dance」のパフォーマンスが始まった。ここから彼女たちは、エッジの利いたサウンドに合わせて机やピアノの上で踊ったり、白衣を着てでたらめな科学実験に興じたりとやりたい放題。さらには椅子を叩き落したり花壇の花を引き抜いたりと、無秩序で退廃的なムードに没入していった。

教室にかけられていた額縁にカメラがズームインすると、次のセットに移動したメンバーたちが額縁の中に閉じ込められたかのような映像演出から「Nobody」へ。艶やかなダンスと共に、歌詞に合わせて展開していくグラフィック映像や傾斜のある部屋を使ったトリックアートのような演出で視聴者を楽しませる。間髪入れずに突入した「アンビバレント」では、会場中央を広く使ったダイナミックなステージングを展開。センターの小池美波は挑発的にカメラをにらみ、軽やかにステップを踏みながら迫力のパフォーマンスを見せつけた。

会場の換気作業を経て、メンバーは再びステージに戻る。今回の公演ではライブ開始前ならびにライブの最中にインタラクティブタイムが設けられており、ここでは抽選で選ばれたファンクラブ会員300人とメンバーがリモートでつながり、会話を弾ませる。スクリーンに映ったファンの姿を見た彼女たちは、パフォーマンス中とは異なるリラックスした様子で久々の交流を楽しんでいた。また新二期生の6人はそれぞれ自己紹介を行い、初々しい笑顔をファンに届けた。
欅坂46
CREDIT

撮影/上山陽介


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