FOLLOW US

UPDATE|2020/07/26

検事、法務大臣などを歴任・山下貴司議員が語る「黒川検事長問題と検察庁法改正問題」(後)

左から井上咲楽、山下貴司 撮影/松山勇樹



井上 改正入管法の強行採決が行われた2018年12月8日の衆議院本会議。可決したのは午前4時でしたね。私、あのときの本会議、見に行っていたんですよ。

山下 そうなの! 大変だったでしょう。あのときは野党から不信任決議案や問責決議案も出されて、「言語道断」「法務大臣として不適格」と言われ、それでもとことん説明しようという思いで答弁していました。そうしたら今度は、「説明の仕方が偉そうだ」「話が長い」と怒られてね。結果的に審議時間は短くなり、賛否真っ二つのまま強行採決。法案の説明が足りなかった分、絶対にいい制度にしてやると思って3週間後には改正入管法に基づいた100を超える施策をばっと発表しました。でも、僕にとってはあの12月8日は記憶に残る特別な日なんですよ。

井上 そうなんですか?

山下 午前4時に入管法が採決される2時間前、僕が書いて、与野党超党派の仲間を集め、提出した「チケット不正転売禁止法」が全会一致で通っているんです。かたや賛否真っ二つ、かたや全会一致。しかも、8年前の12月8日は僕が法務省に辞表を出した記念日でもあるという。

井上 重なりますね~!

山下 そう。ヘトヘトで本会議場を出た後、なんて日だろう……と思って感動したのを覚えています。

>>(6)は26日12時公開

(取材・文/佐口賢作)

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。『おはスタ』(テレビ東京)の水曜レギュラーほかバラエティ番組を中心に活躍。Twitter:@bling2sakura

▽山下貴司(やました・たかし)
1965年9月8日生まれ、岡山県出身。自民党所属衆議院議員。東京大学卒業後、検察庁検事を経て衆議院議員に。令和初の法務大臣であり、8年で10本の議員立法を実現し、Mr.議員立法と呼ばれる。
CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


RECOMMENDED おすすめの記事