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UPDATE|2020/07/26

検事、法務大臣などを歴任・山下貴司議員が語る「黒川検事長問題と検察庁法改正問題」(後)

左から井上咲楽、山下貴司 撮影/松山勇樹

『月刊エンタメ』に連載中の「井上咲楽の政治家対談」、法務大臣などを歴任した山下貴司議員が登場。全会一致と賛否真っ二つ、山下議員にとって“運命”を感じるある日とは。(6回連載の5回目)

【写真】山下議員にサイン入り著書をもらうイノサクさん

>>(4)はこちら

井上 「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグが拡散したこと。芸能人からの発言も増えたこと。その影響の大きさについて、政治家の皆さんは気にされていたんでしょうか?

山下 こういった方々までも反対なのかと受け止めつつ、改正の意図を伝えきれていなかったんだな……という思いが大きかったですね。僕は公務員制度改革チームの座長として、国家公務員法を前に進めるために党内で汗をかいた1人です。だからこそ、「分かりやすく説明していたか?」と自問自答すれば、反省しなければいけない部分はたくさんあるな、と。そういう意味でもTwitterで発信していただくのは、歓迎すべきことだと思いました。

井上 というと?

山下 法改正に関するこの部分の説明が足りていないんだな、こういう誤解があるんだな、とわかるバロメーターになりました。Twitterをはじめ、SNS上で交わされた今回のやりとりから見えてきた問題点について、我々はしっかりと伝えられるようにならなければいけません。説明責任は我々にあるし、野党やメディアではなくて、見てくださっている国民の皆さんに伝わるようにやらなくてはダメだな、と。

井上 そうですね、よろしくお願いします。

山下 とはいえ、現実がなかなか厳しいのも分かっています。僕自身、法務大臣時代に入管法(出入国管理法)でボコボコに炎上した経験がありますから。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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