AKB48の大島優子が9日、東京・秋葉原のAKB48劇場での卒業公演後に会見を行なった。
大島は現在の心境を聞かれると、「“AKB48の大島優子です”って言うことがなくなったんだなと。クセなんですよね。セットになっていたので。“AKB48の”っていうのがなくなる日がついに来たんだなとスゴく実感しています」。
続けて、「もうみんなに会わなくなるんだなって。ファンの方とも、メンバーの方とも、なかなか会う機会がなくなるんだなって思いました」としみじみと語った。
卒業公演については、「楽しかったです!」と笑顔を浮かべて、「泣いちゃうので、みんなのことをあまり思わないようにしていました。以前、同期の卒業の時に泣きすぎたので。あの姿はもう見せたくないと思って、なるべく我慢しました」と続けた。
後輩たちに見守られるなか、大島は劇場に飾られていた自分の額を外した (c)AKS
いっぽう、「はじめはあまりAKB48が好きではなかった」という自らの発言に関しては、「女の子同士で、団体でいるというのが小さい頃からなかった」と理由の一端を説明。「お兄ちゃんがいるので、男の子とばかり遊んでいたので、女の子の輪に入れるのか心配していました。入ってみたら、みんな女の子っぽくなかったというか…」と苦笑。
そして、「今でもみんなでご飯を食べたりとか、声をかけたら一斉に集まる仲間ができたので。青春時代を送れたので大好きになっちゃいました」と明かした。
自身の後継者の話題になると、「後継者はいらないです」と断言だ。「跡継ぎってスゴく面倒くさいじゃないですか? 面倒くさいうえに大変だし、負担をかけさせたくないので、後継者はいらないです。みんなオリジナリティーで頑張って欲しいです」と後輩にエールを贈った。
「第6回AKB48選抜総選挙」で渡辺麻友が1位になったことについては、「うれしかったです」と率直な喜びを表明。「どんなメンバーが1位になっても喜べたと思うし、今後のAKB48が楽しみになったと思うんですけど、麻友は総選挙でいつもいいところで、センターになったことがなかったし、ストイックなアイドル人生を送っていたので、栄光を手にして欲しかった。素直におめでとうという思いです」と祝福した。
卒業公演では、昨年の選抜総選挙で1位を継承した指原莉乃とガッツポーズを交わした (c)AKS
卒業公演にて、今回1位の渡辺麻友と1本のマイクでデュエット (c)AKS
グループを卒業することで恋愛解禁となるが、「白馬の王子様は私には似合わないので。スーパーヒーローが現われてくれるとうれしいです。アイアンマンみたいな」とジョークで交わした。
好みの男性のタイプについても、「ヒーローみたいな人。アイアンマンみたいな。余裕のある人ですかね」と語るいっぽう、「お父さんが好きなんですよ、ファザコンなんで」と家族思いの一面を見せた。ちなみに父親は「藤井フミヤさんに似ているんですよ。なんかおこがましいですけど」とハニカんだ。
卒業公演を中継した番組で、「27歳までに結婚したい」と話したことについては、「10代の頃から思っていたことだから、できなくてもいいです。憧れと現実は違いますからね。いいんです、憧れているだけで」と説明。ちなみに来年の10月17日が27歳の誕生日になる。
今後は女優業を中心に活動していくが、「香川照之さんと共演させていただきたいです。一つの夢でもあるので、頑張りたいです。卒業したらとにかく規制がないので、なんでもやりたいです」と、目標を披露。
さらに、「みなさんをワクワクさせる活動をしたいです。歌はやらないです。好きなんですけど、人前で歌うレベルじゃないので。みんなで、大勢で歌えばごまかしが効くから歌えていたんですけど。みなさんが寝つけないような歌声なので、やめておこうかなと」と話して笑わせた。
そのいっぽうで、「今後AKB48のコンサートへの出演オファーがあったら?」との問い掛けには、「もちろん出させてもらいたいです。お芝居をやりたいから卒業するっていうのはありますが、AKB48出身というのは自分の中にずっとあるものなので。呼ばれれば盛り上げたいです」と意欲をみせた。また、握手会についても「ソロイベントではやりたいなと思います」とのことだった。
最後に、「AKB48という名前があると、みなさん報道しやすいと思うんですけど、大島優子としてもみなさんに刺激を与えられるような存在でずっと居続けたいと思いますので、今後とも応援よろしくお願いします」と、これから大島優子個人として活動していく決意をあらためて表明した。
劇場公演のラストでは、卒業生も含めて全員でファンにあいさつした (c)AKS