FOLLOW US

UPDATE|2020/08/21

紺野ぶるまが語る下ネタ論「性別は一旦置いておいて割り切って見てくれよって思っていた」

撮影/松山勇樹

すべての謎かけをちんこで解く「ちんこ謎かけ」で一躍話題となった紺野ぶるま。「R-1 ぐ らんぷり」では 2017 年、2018 年決勝進出、女芸人No.1決定戦「THE W」では2017年から3年連続で決勝進出するなど、常に第一線で活躍してきた。先月には初の著書『下ネタ 論』(竹書房)も出版、今月に入ってからは『FLASH』(光文社)で初のグラビアも披露するなど、ますます注目度を増している。「下ネタは繊細なもの」と語る紺野に、「ちんこ謎かけ」が生まれたきっかけと、下ネタ論について聞いた。(2 回連載の1回目)

【写真】時に真剣に、時に笑顔で下ネタについて語る紺野ぶるま

     *     *     *

――紺野さんは21歳で松竹芸能の東京養成所に入り、芸人の道に進んだそうですが、当初は芸名通りブルマ姿でネタを披露していたそうですね。

紺野 くまだまさしさんに憧れてお笑いの道に入ったんですけど、お尻でクラッカーを鳴らしちゃうような手放しで笑えるアメリカ的なお笑いをやりたかったんです。 

――くまださんもブルマを穿いていますもんね。

紺野 自分ではブルマを穿くことで“愚の骨頂”を表現したつもりなんですけど、周りからは女を武器にしているんじゃないかと言われて。でも、そんな意図は全くなかったんです。ネタの内容は全くエロくなかったですし、女を捨てて、ここまでやっていることを笑ってくださいという女子高のノリでした。当時は今よりも10キロぐらい細かったんですけど、そういう体型の若い女がブルマを穿いたら人にどう見られるのか分かっていなかったんです。 私は女子高出身なんですけど、周りに異性がないから、ブルマ姿でいると面白いみたいな空気になるんです。要は世間知らずだったんですよね。 

――確かにブルマ姿は女性を売りにしていると思われかねないですね。

紺野 むしろ私は女を武器にした女性芸人が苦手だったんですよ。ただ下品な用語を言うだけだったり、水着を着てネタをやったりするのが逃げだと思ってたんです。飲み会などで体を露出したりして、異様でした。本人からしたら、男性芸人と同じように脱いでいるつもりだったと思うんですけど、周りはそう見ないじゃないですか。それを見た男性は、「ラッキー!」って反応か、汚いものを見るような反応の両極端で、それも嫌でした。でもなにもわからずブルマ姿でネタをする私もそう見られてたと思います。

RECOMMENDED おすすめの記事