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UPDATE|2020/09/15

玉城ティナ、ミステリアスな文芸美少女に「観ている方も真剣に性について悩んでいただけたら」

玉城ティナ 撮影/松山勇樹


――演じてみて、自分の中で似ているなと思う部分や、逆に遠いなと思う部分は?

玉城 新菜の、何を考えているんだかわからないって言われているところは、本当によく似ています(笑)。私も新菜も、普通に過ごしているだけなのに、「表情が読めない」とか「心の奥が読めない」というキャラクターにされてしまうんですよね。「玉城ティナって、こういう子でしょ?」みたいなのを勝手に想像されては、そのイメージをさらに膨らまされて、私から見たら全く遠いところにいるキャラクターになっている、という部分では彼女とは似ているのかなと思いました。

――現場の空気はいかがでした?

玉城 メイン監督を務められた酒井麻衣さんの温和な雰囲気や、スタッフさんのおかげで、作中同様柔らかくて素敵な現場でした。文芸部のみんなともこの作品を通じて仲良くなって、「文芸部」というLINEグループを作り、みんなで写真を送りあっています。

――公式Twitterを拝見しても、仲睦まじい写真に溢れていますよね。

玉城 どれもオフショットらしいオフショットですよね。主演の山田杏奈さんとは『わたしに××しなさい』(18年)で一度共演しているのですが、3年前の自分は10代だったということもあって、まだ自分の出し方を心得ていなくて、距離はあまり縮まらなかったんです。それから時間も経ち、自分の見方や現場での自分の出し方も変化したこともあり、出会ったころ以上に仲良くなれたのは嬉しかったですね。今回の現場はスケジュールが非常にタイトということもあり、撮影が夜遅くまで及ぶことが多く、しかも暑い最中、常にマスクやフェイスシールドを着けてリハに臨むなどの過酷な状況下での撮影が続いたんです。その中でも、現場の中ではやるべきことはやりつつも、合間を見つけては遊ぶなどふざけるところはふざけていました。夜遅くの撮影になった時にはナチュラルハイになった結果、みんなで謎のダンスを踊っていました(照笑)。

――青春ですねぇ(笑)。

玉城 他にも「写ルンです」を5人に一つずつ与えられて好きなように撮ってくださいといわれたので、時間があればとにかくみんなでお互いの写真を撮りあっていました。SNSでアップされるみたいなので、「楽しそうな現場だ」というのが伝わるんじゃないかな。今度プライベートでもご飯食べに行こうねと約束をするぐらいの関係が築けたのは、すごく幸せでした。

――普段、玉城さんは別の現場でも、仲睦まじくプライベートに及ぶまでの関係を築くことは多いのですか?

玉城 いやぁ、あまりありません(苦笑)。私、相手の方から積極的に声をかけていただかないと私からはいけないタイプなので、本当にこの現場のような関係が築けるのは珍しいですね。もしかしたら、この現場を通じて少しはコミュニケーション能力が高くなったのかな?って(笑)。これは大きな成長ですね。この5人でなければ乗り越えられなかったね、という言葉が自然に出てくるぐらい、心を支えあった現場でした。
玉城ティナ
CREDIT

(C)岡田麿里・絵本奈央、講談社/2020ドラマ荒乙製作委員会・MBS


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