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UPDATE|2020/09/15

玉城ティナ、ミステリアスな文芸美少女に「観ている方も真剣に性について悩んでいただけたら」

玉城ティナ 撮影/松山勇樹


――新菜が発する「セックス」という言葉に文芸部の少女たちが振り回されて行く姿は、切なくもあり、ユーモラスさもあるなと感じました。

玉城 中々こういう言葉を普段口にすることがないのですごく新鮮でした(笑)。「新菜の発言からスタートです!」という現場だったので緊張感もありつつ、そうした言葉に振り回されて行くみんなが可愛くて仕方なかったですね。

――また純文学が物語のキッカケになるというのも面白いですね。

玉城 純文学ってちょっとわかりやすいぐらいにエロさがあるじゃないですか(笑)。彼女たちがスマホやネットではなく、文学を通じてエロスについて考え悩み、ぶつかるのは自然でいいですよね。ネットを題材にしてしまうとは今っぽ過ぎる上に、特に物語に広がりも出ずに単調になってしまうと思うんです。文学というワンクッションを置くことで、女子高生の“らしさ”がストレートに表れた気がします。

――あらすじに並ぶセンセーショナルな言葉から受ける印象とは真逆の、誠実さが貫かれているなと思いました。

玉城 そうなんですよ、危うさはありつつも彼女たちは真剣に「性」というものに向き合っています。特に性行為の呼称をみんなで考える場面で、黒板に「えすいばつ」と書く場面では、微笑ましさもありつつ温かい気持ちになりました。世の中にも文芸部の彼女たちのように「性」について恥ずかしくなって、言い方を変える子もいるのかな?って、想像したらすごくいいなって。こうした「性」に振り回さる彼女たちが過ごす時間のベースには、ちゃんと青春があるんですよ。

――放送帯が深夜ではありますが、彼女たちと同じ年代の思春期に懊悩する少年・少女の目に触れてほしい作品だなと思います。

玉城 私もそう思います。大人の方が見ても面白いですが、やはり10代の子が見たらきっと同じような悩みを抱えていると思うでしょうし、そういう方々に届いたらいいなと思います。キャラクター一人ひとりが、真剣に問題に取り組んでいるので、観ている方にも彼女たちと同じように真剣に「性」について考え悩んでいただけたら嬉しいですね。

※インタビューの後編「江國香織さんの作品で恋愛観を形成した」はこちらから。

玉城ティナ
▽ドラマイズム『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
9月8日(火)から毎週火曜深夜放送
MBS深夜0:59~/TBS深夜1:28~
TBS放送終了後、TSUTAYAプレミアムで最新話配信開始
出演:山田杏奈、玉城ティナ、横田真悠、畑芽育、田中珠里
井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、前田旺志郎、田川隼嗣
鶴見辰吾、古川雄輝
監督:酒井麻衣(『ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~』『恋のツキ』)、井樫彩(『真っ赤な星』『溶ける』)、水波圭太
脚本:岡田麿里(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』)

▽玉城ティナインタビュー
ヘアメイク 今井貴子
スタイリスト 松居瑠里

衣装クレジット
ワンピース¥48,000/CHANCE(H3O ファッションビュロー)
シューズはスタイリスト私物
【問い合わせ先】
H3O ファッションビュロー
03-6712-6180
〒107-0062
東京都港区南青山6-7-5 ドミール南青山906
CREDIT

(C)岡田麿里・絵本奈央、講談社/2020ドラマ荒乙製作委員会・MBS


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