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UPDATE|2020/09/21

元引きこもりから女子プロ王者へ…スターダム・岩谷麻優が“遅咲き”人生を語る「私にはプロレスしかない」

岩谷麻優 撮影:大川昇



スターダム1期生として入門し、来年、旗揚げから10周年を迎える同団体のトップを張っている彼女だが、実はプロレスラーとして芽が出るまでにはかなり時間のかかった「遅咲き」である。プロレスに限らず、スター選手というのはルーキーイヤーから注目され、新人王を獲得して、そこからどんどん飛躍していくのというのが定石だが、岩谷麻優はデビューから連敗記録を更新し、何度となく寮から脱走。誰もが「この子が最初に辞める」と思っていたほどの「ポンコツレスラー」だった。

「自分でもまさか10年近くもプロレスを続けているとは思っていなかったし、まさかチャンピオンベルトを巻いているなんて想像もしていなかった。でも、あのころ、何度も逃げ出したことが今の自分につながっているんだと思います。

よく『続けていればいいことがある』『辞めなければ、いつか夢が叶う』って言いますよね。たしかにそれは正しいと思うんですけど、私はそれに加えて『逃げることも大事』だよって言いたいんですよ。あのとき逃げ出さないで我慢していたら、きっと私は押しつぶされてしまって、今、リングに立っていることはないと思います」

まさかのチャンピオンからの『逃げ出しのススメ』。だが、何度も逃げ出しては連れ戻されを繰り返し、確固たる地位を手にいれた彼女の言葉だけに妙な説得力がある。

「もともと私は引きこもりだったからわかるんですよ。いま引きこもっている人、それとコロナ禍でいろいろうまくいかなくて悩んでいる人には『焦らなくていいですよ』と声をかけてあげたいです。

将来が不安で焦っているって方もいると思うんですけど、焦っているっていうのは、もうなにかをやりたいと思っている証拠なんです。私なんて10代のころ、2年間も引きこもっていて、その期間は3回しか外出していない。それと比べたら、焦っている方たちはもう何歩も先を進んでいる。小さいことかもしれないけど、絶対になにか『きっかけ』が訪れるはずなので、それまでは焦らなくて大丈夫。私の場合、まさにその『きっかけ』がプロレスとの出会いだったんですよね」

AUTHOR

小島 和宏


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