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UPDATE|2020/09/22

井上咲楽が田村憲久元厚労相に直撃「コロナでの手厚い補償はうれしいけど…負の遺産になりませんか?」

左から井上咲楽、田村憲久 撮影/松山勇樹



田村 でも、国があまり信用されていないからかどうか分かりませんが、銀行口座を紐付けることには根強い反対の声があります。俺の、私の預金を勝手に見られてしまうんじゃないかという不安があるからでしょう。もちろん、そんな使い方はしませんよ。今後、私たちとしては「1つでいいので給付用の口座の紐付けをさせてください」というお願いをしていきます。そういう方向に法改正しなければ、緊急性の高い今回のような状況下で困ってしまいますから。紐付いていれば、あっという間に必要な人のところへ給付金を配れます。

井上 ピピッと。

田村 イメージとしては(笑)。私たちとしては今回の支給の遅れを反省し、国民の皆さんに「政府を信用してください」と協力をお願いしていきます。

井上 手厚い補償はいいなと思う反面、若い世代の1人としては配ったお金の負担が後々やってくるのでは? という不安もあります。

田村 日本の累積債務は1200兆円を超えているわけですが、そのほとんど9割が国債。そして、国債の大半は日本の国民が買っています。井上さんも多くの若い方も「私は持ってないですよ?」と言われるかもしれません。でも、皆さんの預貯金は銀行にありますよね。その銀行が貸し出しが伸びない中で安全な投資先として国債を買っています。また、皆さんが加入している生命保険、損害保険。そのお金が保険会社を通して国債の購入につながっています。つまり、日本の国債のほとんどを日本人が買っているんです(正確には日銀も含めて)。

井上 そうなんですか。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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