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UPDATE|2020/10/17

野田聖子議員に聞く、安倍元総理の素顔と辞任の裏側「持病を抱えながらもリーダーを続けて欲しかった」

左から井上咲楽、野田聖子 撮影/松山勇樹



井上 私は、野田さんが今回の総裁選に出馬すると思っていました。

野田 今回は想定外だったんです。というのも、7月に安倍さんと1対1で会う機会があってね。任期を全うする気持ちを感じたし、こちらもそのつもりで「次は私が出るから」と伝えると、安倍さんから「頑張ってね」と励まされたの。

井上 1対1で会う上に、そういうラフな関係なことにも驚きです。

野田 当選同期だからね。照れくさくもあるけど、仲良し。基本的には彼がヘコんだときに話をするの。

井上 ヘコんだときに?

野田 そう。調子のいいときは近くに来てくれる取り巻きがいっぱいいるでしょう。

井上 なるほど(笑)。安倍さんのことは普段何と呼んでいるんですか?

野田 普段は総理ですね。昔は同期会で「晋ちゃん」「聖子ちゃん」と呼び合っていました。最初に出会ったときは、私たちも30代で若かったから。「30歳で若い」と言ったら、咲楽ちゃんには違和感あるかな?

井上 うーん(笑)。

野田 国会議員の世界は平均年齢が60歳を過ぎているから、30代はフレッシュなのよ。それに、みんなまだ仲間を「先生」と呼び合うのに抵抗があったのね。それで、私は同期会のメンバーから「聖子」と。ただ、安倍さんは育ちがいいから呼び捨てにせず、「聖子ちゃん」と呼んでくれていました。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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