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UPDATE|2020/10/18

議員生活27年、ベテラン・野田聖子議員の原動力「名誉のためではなく頑張る女性の声をすくい上げたい」

左から井上咲楽、野田聖子 撮影/松山勇樹



野田 咲楽ちゃんは「発達障害」って知っている?

井上 はい。

野田 「発達障害者支援法」も私が作ったのね。発達障害という言葉が定着していなかった頃、お母さんがお医者さんに「お子さんは発達障害です」と言われても、世間では「あなたの子ども、おかしくない?」「授業中に迷惑ばかりかけて」と、そんな反応をされる。病院での診断が、学校や地域社会では通用しない。理解してもらえなくて「どうにかならないか」「もう自殺したい」という声を聞いて動き出したわけです。やっぱり法律を作らないと動かないことはいっぱいあるから。

井上 今でこそ、発達障害という言葉はすごく浸透していますけど、法律ができたのは2005年4月なんですね。最近だったことにびっくりしました。

野田 当然あるだろうという法律がないことはいっぱいあるから。たとえば、咲楽ちゃんが「こういうことがしたい」「世の中にこういうヘンなところがあります」と声を上げてくれたら、私はそれを法律にしていく。結果として世の中のルールが変わり、咲楽ちゃんが思った通りの生き方ができるようになる。その手伝いができる技術屋でいたい。それが政治家の仕事。今は熟練工になってきた感覚もあるから。

井上 熟練工?

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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