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UPDATE|2020/10/10

“希望”田中美久がHKT48の新劇場オープンに胸膨らませる「新しい時代がはじまりそう」

田中美久 撮影/佐賀章広



6月ぐらいだったか、取材中に「もし明日から急に公演ができるようになったとしたらどうする?」という、ちょっと意地悪な質問を投げてみると「無理です! 体力が絶対に追いつかないから!」と田中美久は即答した。

「あのときはそうでしたよね。準備のしようがなかったじゃないですか? 以前は1か月先のスケジュールがなんとなくわかっていたけど、次のスケジュールがまったく決まっていない。それどころか、いつから活動が再開できるのかもわからなかったから……とにかく不安しかなかったですね。いまはもうバッチリですよ! いつでも、なんでもできます」

だからこそ配信ライブ『HKT48 THE LIVE』のスタートはメンバーにとっても朗報であり、この連載でも掘り下げてきたように、ライブのために本格的なボイストレーニングに励めたことは大きなモチベーションとなっていた。

「力はついてきているなって、自分でも感じます。なんていうのかな、違う方面から見た歌い方が身についたというか。私、ゆきりん(AKB48・柏木由紀)さんの『火山灰』という曲をこれまでも歌わせていただいてきたんですけど、今、歌ったら、きっと違う感じになるんだろうなって思うんですよ。それぐらい変わってきているし、みなさんの前で歌いたいですね」

田中美久は1月23日にTOKYO DOME CITY HALLにて初のソロコンサートを開催した。いまとなって思えば、なんの心配もなくイベントが開催できたギリギリのタイミングだったわけだが、ある意味、あの時点での「すべて」をファンの前で披露できたことは大きい。

この先、もう一度、ソロコンサートを開催することがあれば、コロナショックの中でいかに彼女が成長したかがよくわかるはず、だからだ。

「第2弾、いつかはやりたいですよね。あのソロコンも今年なんですね。なんか2020年は1年がアッという間に過ぎていった感じがします。でも、いまはとにかく、もっと踊りたい! やっぱりHKT48ってライブやコンサートがめちゃくちゃ楽しい、とファンの方に言っていただけていたので、その『武器』を取りあげられてしまったのは厳しいですよね。いままで当たり前だったことが、じつは当たり前ではなかったんだってわかったし、当たり前のようにできていたありがたみも知りました」

AUTHOR

小島 和宏


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