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UPDATE|2020/11/01

元スポーツ新聞記者からセクシー女優へ、澁谷果歩が語る「私が業界に飛び込んだ理由」

澁谷果歩 撮影/松山勇樹


スポーツ新聞社退社後は、英検1級、TOEIC990点という語学力を生かして、英語スクールの講師をしていた。しかし記者時代よりも自由な時間が増えて、仕事にやりがいも感じられなかったことから、面白いバイトを始めようと興味本位で「アダルトグッズモニター」に応募する。それが人生の大きな転機となった。

「私はアダルトグッズモニターにしか興味がなかったのに、やたらと面接を担当した女性が、AVエキストラの話ばかりしてくるんですよ。それに根負けして登録して、宣材写真を撮ることになったんです」

幾つもの面接を受けた結果、大手メーカー2社から専属女優契約の話が出た。

「AV出演強要問題が取り沙汰されるようになった今なら断れるでしょうけど、当時はもう逃げられないなと思って。だったら親から自立したいし、お金のためにやってみよう。大きい胸がコンプレックスで、普段は隠していたけど、思い切って胸を強調するお仕事をすれば楽なんじゃないか。そうすれば、自分の体を好きになるきっかけにもなるだろう。せっかくに出るならAV男優50人をモニタリングしようと、どんどんポジティブな考えに変換していきました」

デビューするにあたって、周囲にバレるリスクも覚悟していた。

「一生付き合いたい友人もいないし、バレるのが怖いのは身内ぐらいかなと。でも事務所の人が、滅多にバレないと言ってたので、それほど心配はしていなかったんです。ところが本にも書いていますけど、デビュー前に意外なところから親バレしてしまって(笑)。家族から辞めろって言われたんですけど、その時点で4か月前から撮影していて、仕事が楽しくなってきた時期だったんです。それに普通の仕事に就いて、AVに出た過去がバレるのを心配する生活はきついし、だったら逆に開き直ろうと思いました」

※インタビュー3<澁谷果歩がAVの世界で4年間暮らして考えたこと「『出たら人生おしまい』ってイメージを変えたかった」>はこちらから。


▽『AVについて女子が知っておくべきすべてのこと』
出版社:サイゾー
定価:1,650円
誰も教えてくれないAVの本当を、AV女優が客観的に書いた、澁谷果歩、初の著書。『週刊新潮』で吉田豪が 「AVの暴露本でもなければ、イメージアップのための嘘だらけの本でもない。驚くほど客観的で、なおかつ"デリケートゾーン"にも相当踏み込んでいる画期的な一冊。」と評するなど、メディアにも多数取り上げられ話題を呼んでいる。

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