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UPDATE|2020/11/04

【独占ルポ】HKT48新劇場初日、松岡菜摘が涙でひと言 「アイドルやっててよかった」(後編)

HKT48 オープン記念公演 (C)Mercury



ちなみに1ブロックは4曲で、それが終わるとMCコーナーが入る、という構成だったのだが、これは定期的に入口の扉を開放して換気を促す必要があるため、一定のリズムが守られていた感じ。

そのMCコーナーで1期生の下野由貴が大号泣した。この日の影ナレも務めた「座長」の涙。他のメンバーは「なに泣いてんの!」とイジリながらも、そうすることで自分の涙を抑えているようにも見えた。

1期生にとっては9年前に続く、2度目の「劇場オープン」。感極まるのは当然だし、ステージから客席を見渡すと泣いているお客さんが多いので、思わずうるっときてしまった、というメンバーも。客席にいると隣のお客さんまで距離があるし、フェイスシールドとマスクで表情までは読み取れないから、メンバーが教えてくれなかったら、そんな状況になっているなんてわからなかった。

お客さんの顔を見ながら、1期生の松岡菜摘が「アイドルやっててよかった!」と言った。すごいいい言葉だな、と思っていたら、客席のあちこちから自然発生的に拍手が起きた。万雷の拍手ではなく、たまらない気持ちになってしまった人たちが、おもわずしてしまった拍手、というリアル。声を出すことはできないけれど、拍手をした人はみんな、こう叫びたかったに違いない。

「アイドルを、HKT48を見続けてきてよかった!」と。

なんだか、ここ数か月間、目の前にかかっていたモヤが、最初の1ブロックが終わるころにはサーッと消失しているような感覚になっていた。

AUTHOR

小島 和宏


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