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UPDATE|2020/12/06

立憲民主党幹事長・福山哲郎議員に聞く、「地球温暖化問題」という議員としての原点

左から井上咲楽、福山哲郎 撮影/松山勇樹



福山 だから、民主党が政権取ったとき、ちょうどアメリカではオバマ大統領が「グリーン・ニューディール政策」を打ち出していて。当時の鳩山首相が国連気候変動サミットで「温室効果ガス25%削減」の演説したんですね。この演説の原稿は僕が草稿を練りました。地球温暖化問題をやりたくて政治家になったら、民主党が政権与党となり、その政府代表団として国連サミットで交渉の場に立てたという。これは本当にありがたくて、うれしかった出来事です。でも、残念なことに環境問題への取り組みは、世界的に見ても前に進んでいません。地球温暖化の影響で多くの災害が起こっているけど、問題解決への機運が下がっています。だけど、できる限り早くこの問題に世界中が取り組まないと、まさに咲楽さんの世代が50代を迎える2050年頃には、非常に厳しい状況になっている可能性があるんです。

井上 怖いとも思いつつも、心のどこかで「本当に地球温暖化で大変なことになるなんてこと、あるのかな?」とも思っちゃいます。

福山 たとえば、日本の夏が今これだけ暑くなっているのも気候変動が大きな原因です。ゲリラ豪雨や台風で日本が被害を受けるような状況になるかもしれないということは、20年前から言われていました。だから、本当にそうなってしまったんだな、と。20年間、僕は何やっていたんだろうというジレンマもあります。

井上 もしも……はあるんですね。

福山 その備えをするのが政治の仕事です。

(取材・文/佐口賢作)

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。『アッコにおまかせ!』(TBS)、『おはスタ』(テレビ東京)、『サイエンスZERO』(NHK Eテレ)などに出演中。
Twitter:@bling2sakura

▽福山哲郎(ふくやま・てつろう)
1962年1月19日生まれ。立憲民主党所属参議院議員。同志社大学、京都大学院卒。大和証券を経て、松下政経塾に入塾。1998年、参議院議員に。現在は立憲民主党幹事長を務める。
CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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