FOLLOW US

UPDATE|2020/12/06

井上咲楽が立憲民主党幹事長・福山哲郎議員に直撃「今までと合流後の立憲民主党は何が違うんですか?」

左から井上咲楽、福山哲郎 撮影/松山勇樹

『月刊エンタメ』に連載中の「井上咲楽の政治家対談」、今回は立憲民主党幹事長を務め、外務副大臣や内閣官房副長官などを歴任してきた福山哲郎議員が登場。合流新党である立憲民主党と、これまでの立憲民主党との違いについて語る。
※取材は10月12日に行いました

【写真】福山議員直筆の「3.11」当時の手書きノート

井上 立憲民主党と国民民主党はずっと合流の協議を重ねてきて、何度か実現しそうなタイミングもあったものの、結果的に安倍政権から菅政権に移り変わるタイミングで合流新党の発足となりました。今、合流のキーマンの1人である福山さんは、どう感じていますか?

福山 7年9カ月続いた安倍政権は1つの時代だったと思います。その政権が終わるとき、150人の新しい野党ができたというのは印象的ですよね。合流新党である立憲民主党の代表選挙も自民党の総裁選と同時期でしたし、次の新しい時代が始まったのだと思います。

井上 このコロナ禍で改めて感じたのは、与党の政策をチェックし、修正や反対の声を上げ、影響を与えられる強い野党の存在の大切さです。ただ、党首の玉木雄一郎さんを筆頭に20名以上の国民民主党の議員さんたちが合流せず、別の道を選ばれたましたよね。ずっと協議を重ねてきたのに、そうなっちゃうのか……と思いました。

福山 そこは政治家1人ひとりの判断ですからね。僕たちはそれについてとやかく言ったり、批判したりすることはありません。玉木さんが来なかったことにこだわって後ろ向きになるよりも、前を向こう、と。150人が集まった、この政治的なパワーをどう国民のために生かすか。国民にどんなメッセージを伝えるか。これが大事です。

井上 ただ、党名も変わらず、党首も枝野幸男さん。今までの立憲民主党と何が違うの? と思う人も多いのかなと思います。

福山 確かに、代わり映えしないと言われるんですけれど、じゃあ、安倍政権が菅政権になり、何か大きく変わりましたか? 党幹事長も財務大臣も同じ。世代交代もあまりされていない。立憲民主党は枝野さんが1人で立ち上げたときから、まだ3年しか経っていません。にもかかわらず、150人の塊ができた。このタイミングで奇をてらった、人気取りのような人事を行うよりも、合流の経緯をよく知る人のもとで動き出し、党としてまとまっていく方が将来に向けていい選択になると考えました。まずは野党第一党として信頼されるよう、と。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


RECOMMENDED おすすめの記事