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UPDATE|2020/12/06

井上咲楽が立憲民主党幹事長・福山哲郎議員に直撃「今までと合流後の立憲民主党は何が違うんですか?」

左から井上咲楽、福山哲郎 撮影/松山勇樹



井上 今回、小沢一郎さんや中村喜四郎さんといった大物議員の方も合流されました。その影響はいかがですか?

福山 小沢一郎先生、中村喜四郎先生は僕らが若い頃にはもう自民党の、本当にエースと言われたような方々です。選挙にも強く、政治的な影響力も強い。そういった方々が合流し、同じ政党の中にいる影響の1つは、まず安心感ですよね。自民党の中枢でずっとやってこられたということは、日本の政治の真ん中にいらっしゃったわけですから。その経験を踏まえ、政治的な判断を下せる。それは若い執行部にとって頼りになります。もう1つは、選挙に対する取り組み方です。若手の議員に対していろんなことを教えてくださいます。

井上 それによってどういう反応という化学反応が生まれるのか、すごく楽しみな部分ですね。あと、今回の衆参両院本会議の首相指名選挙で共産党が枝野さんに投票しました。これも大きな出来事ですよね?

福山 首班指名で他党の議員に投票したのは22年前、旧民主党の菅直人代表以来だそうです。今回、枝野代表に投票していただいたことに、敬意を表したいと思いますし、ありがたく受け止めています。

井上 今後の選挙での協力に向けて、大きな足がかりになるのではないですか?

福山 それはこれからですね。選挙区を調整しなければいけませんし、どの程度の協力になるかについてはいろいろ話し合いをしながらだと思います。やっぱり、日米安保条約や天皇制、自衛隊に対する考え方では相容れない部分がありますから。ただ、その一方で、香港の民主化の問題などについては、志位委員長が中国に対して非常に批判的で民主的な発言されていますから、共産党も変わろうとしているところがあるとも感じています。

井上 解散総選挙は近いという報道もありますが、立憲民主党としてはいつ選挙になっても大丈夫な準備が整っているんですか?

福山 大丈夫かどうかは別にして、来年10月に衆院議員の任期満了がきます。多くの有権者の方から「野党がバラバラで、いつまでたっても一強多弱だ」と言われないよう、いつ総選挙となってもいい形にしたいと思います。150人の議員の皆さんに集まっていただいた責任は非常に大きなものですし、現職、新人を合わせると、立憲民主党だけでゆうに200人を超える候補者を擁立することになります。大きな塊の野党第一党ができたわけですから、小選挙区を1対1で戦う構造を作れるよう進めていき、国民の皆様に選択していただきたいと思います。

(取材・文/佐口賢作)

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。『アッコにおまかせ!』(TBS)、『おはスタ』(テレビ東京)、『サイエンスZERO』(NHK Eテレ)などに出演中。
Twitter:@bling2sakura

▽福山哲郎(ふくやま・てつろう)
1962年1月19日生まれ。立憲民主党所属参議院議員。同志社大学、京都大学院卒。大和証券を経て、松下政経塾に入塾。1998年、参議院議員に。現在は立憲民主党幹事長を務める。
CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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