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UPDATE|2020/12/06

福山哲郎議員が語る、3年間の浪人時代が教えてくれたもの「やっぱり現場に立ち続けることが大事」

左から井上咲楽、福山哲郎 撮影/松山勇樹



福山 政治活動って地味でつらいことも多いですけど、有権者とつながるうれしさ、心と心の触れ合いのドラマがいくつも起きるんですよね。だから、やっぱり現場に立つこと。立ち続けることが大事だと思います。

井上 現場が大事なんですね。今はコロナの影響で「現場」の取り扱いがとても難しいですよね。選挙活動も変わっていきますか?

福山 そう。つらいですよね。集会をやって、そこでクラスターが発生したなんてことになったら、大きな迷惑をかけることになります。だからといって、リモート開催で本当に大事なことが伝わるのか。もちろん、一定は伝わると思いますが、直接、目を見てお話することでこそ、通じる部分もあると思うので。本当にコロナ禍での選挙活動、政治活動は難しくなっています。

井上 私も前回の参院選のときは全国50カ所くらい取材に周りました。目で見て感じた部分がたくさんあったので、この先、皆さんはどういうふうに活動されていくのかなと気になっています。

福山 50カ所も、すごい。たとえば、街頭演説は屋外ですし、距離があるわけですから、マスクをしてマイクを持てばいけますよね。ですから、やっぱり焦点となるのは集会ですよね。30、40人規模の小さな集会では、入り口で皆さんに検温と消毒に協力してもらい、マスクをつけてもらって、座席の距離を離して感染対策をしています。ただ、規模が大きくなったときにどうか。選挙活動では、会場が盛り上がり、ワーッなって「頑張ろう!」という機運が高まると、感染リスクも少し高まりますから。いつ総選挙があるかはわかりませんが、感染のリスクを避けながら、いわゆるリモートとは違う、現場感のある、ダイレクトに気持ちや内容を伝えるやり方を模索していきたいと思います。


(取材・文/佐口賢作)

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。『アッコにおまかせ!』(TBS)、『おはスタ』(テレビ東京)、『サイエンスZERO』(NHK Eテレ)などに出演中。
Twitter:@bling2sakura

▽福山哲郎(ふくやま・てつろう)
1962年1月19日生まれ。立憲民主党所属参議院議員。同志社大学、京都大学院卒。大和証券を経て、松下政経塾に入塾。1998年、参議院議員に。現在は立憲民主党幹事長を務める。
CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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