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UPDATE|2020/12/02

川島海荷×新井郁インタビュー後編、仲良しだけど憧れ合う「根っこが地味」な2人の関係性

(左から)新井郁、川島海荷 撮影/松山勇樹



──さりげなく友達になってほしいアピールをしたんですね。実際に新井さんと接して、どんな印象を受けましたか?

川島 ふわふわして、可愛らしい印象です。知り合う前に観た舞台でも、気の弱い女の子らしい役を演じていたので、ちょっとイメージが近かったです

新井 内気な子で、ずっとポシェットの紐をいじっているような役だったよね。

川島 普段も派手な感じではないし、ずっとニコニコ笑って話を聞いてくれるような印象で、そこが今でも私にとっての癒しです。

──なかなか社会に出てから、気の合う友達と出会うのは難しいことですよね。

川島 仲良くなってからは、私のほうから誘いまくったんですよ。そんなに私は人懐っこいタイプではないんですけどね。

新井 ランチに行ったり、映画に行ったりね。

川島 あと、いろんな舞台に連れて行ってくれました。それまで小劇場にあまり行ったことがなかったので、すごく勉強になりましたね。今でこそ同じ職業だけど、お互いに違う世界を見てきたというか。私は小さい頃から芸能界にいたけど、あられちゃんは社会人も経験しているので憧れもあるんですよ。

新井 それを言うと、私も海荷に憧れはあります。ただ話していると、違う環境で育ってきたのに、同じ悩みを持っていたり、同じ価値観だったりってこともあって、一緒にいて面白いです。

川島 あられちゃんは、いろんなジャンルのお友達がいるんです。今回、ポスターを手掛けてくださった方も、あられちゃんの繋がりでお願いしたんですけど、アート系の方たちと仲良くしているのを見て、芸術寄りの女優さんだなと思いました。

新井 私が小劇場でやっていた頃は、フリー時代も、事務所に所属してからも、この監督さんとやりたいと伝えたり、こういう企画をやりたいと企画書を提出したり、自分から動いて仕事を取っていくスタイルだったんです。そうすると自然と交友関係も広がっていくんです。自分にできることなら海荷のやりたいことは手助けしたいですし、逆に海荷は今回のように2人芝居をやりたいと言ったら実現できる環境があって、海荷の持っているものに私も頼りましたし、お互いがうまく協力しあえるのは幸せです。

──最後に『PINT』の見どころを教えてください。

川島 女の子の2人舞台は珍しいと思いますし、会場の浅草九劇は生感を感じられる劇場なので、私たちのリアルな会話劇を楽しんでほしいです。オークラさんの世界観はクスっと笑えて暖かい気持ちになれるので、癒されに来てください。

新井 女の子2人が会話をする中で、「こういうことあるよね」と笑えるような情景を面白おかしく演じています。オンライン生配信アーカイブもあるので、劇場に来られなくても配信を観ていただいて、笑って幸せな気持ちになってほしいです。

▽舞台『PINT』
出演:新井郁、川島海荷
作・演出:オークラ
会場:浅草九劇
公演期間:2020年12月3日(木)~12月6日(日) 全8公演
オンライン配信:全3公演
12月3日(木)19:00 開演
12月4日(金)19:00 開演
12月6日(日)13:00 開演
チケットサイト:https://w.pia.jp/t/pinto/
AUTHOR

猪口 貴裕


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