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UPDATE|2020/12/10

アプガ(仮)のパフォーマンス隊長・古川小夏を変えた、メロン記念日・柴田あゆみの一言

左から島崎友莉亜、古川小夏 撮影/土屋恵介


──それが解決したきっかけはあったんですか?

古川 雑誌で、元・メロン記念日の柴田(あゆみ)さんと対談させてもらったんです。そのときにライブで個性が出せないっていう悩みを相談していたんですが、その悩みがあまりにも当時、本気すぎて、みんな泣きながら相談してしまったんです(笑)。だってメロン記念日は個性の塊じゃないですか。そしたら柴田さんが、「ステージに出てしまえばそこは自分たちのものだから、何も気にしないでいいんだよ。自分の好きなようにやればそれが個性になってくるから」って言ってくださって、それですごく気持ちが楽になったんです。

──先輩の言葉が心に響いたと。

古川 ハイ。その頃は、自分の中で、あれをやったら怒られるかもしれないとか、ずっと怒られる前提で厳しく育ってきたので、ライブでこれやったら楽しいなって考えたことがなかったんですよ。だから、柴田さんの言葉で、ライブは楽しむものって根本を改めて気づかされたんですよ。私たちには衝撃の言葉だったし、一番欲しかった言葉でした。それからたくさんライブをやっていく中で、とにかく伸び伸びやろうって気持ちでやっていったら、いつの間にかこうなっていましたね。

──結果、灼熱のライブ軍団になっていったと。今の話を聞いて島崎さんはどう感じましたか。

島崎 私もずっと個性がないって悩んでいて、作ろうと思っていたんですよ。でも、個性って作るもんじゃないんだなと思いました。

古川 そうだよ。だって柴田さんの担当知ってる? ナチュラル担当だからね。周りが濃すぎて素が担当ってそれも衝撃でした(笑)。だから、しまちゃんも楽しんでいくうちに自然と個性が出てきますよ。

島崎 ハイ!

──さて、このたび古川さんは卒業を発表されましたが、改めてその理由を聞かせてもらえますか。

古川 私はハロプロエッグをクビになったときに、演技や他のことをやろうと思ってたんです。それがアプガ(仮)に誘われて、気がついたらここまでやっていたみたいな(笑)。もちろんライブは楽しかったですし、思いっきりがんばったし。あと、ここで辞めたら今までやってきたことが無になってしまう、それが悔しいって気持ちもすごくありました。で、10年、本当にたくさんのことを経験してきた今の自分が違うことをやったらどんなことができるんだろうって、次のことを見たくなったんです。だから満足感もありますし、充分走りきったかなって気持ちなんです。
AUTHOR

土屋 恵介


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