新潟発の3人ユニット、NegiccoのメンバーKaedeが2021年1月に一般男性と入籍することを発表し、これでNegicco全メンバーが現役アイドルのまま結婚することとなった。長年Negiccoを取材している元『週刊プロレス』の記者で、『Negiccoヒストリー Road to BUDOKAN 2003-2011』(白夜書房)の著書である小島和宏記者が見た、アイドルの概念を変えたNegiccoの歩みと、Kaedeの濃密な人生とは。
【写真】Kaedeのアーティスト写真NegiccoのKaedeが結婚を発表した。
お相手は学生時代の同級生の一般男性で、2021年1月に入籍することを、いち早くファンに向けて公表したのだが、この発表により、アイドルの歴史が大きく塗り替えられることとなった。
昨年4月にリーダーのNao☆が結婚、そして、今年6月にはMeguも結婚を発表。つまり、Negiccoはメンバー3人全員がアイドルのまま結婚する、という前代未聞のグループになったのだ!
女性アイドルのファンは、どうしても男性がメイン層となる。
そうなると推しメンの結婚という事実には、心から祝福したい反面、やっぱり複雑な想いだって抱くはず。だから、結婚後もアイドルを続けていく人は非常に少ない(というか、ほとんどがアイドルを辞めてから結婚する)。
このあたりはNegiccoが所属するEHクリエイターズの社長で、メンバーにとって父親的な存在である「熊さん」こと熊倉維仁氏も「アイドルというジャンルは疑似恋愛に似たところがあるから、離れる人は離れちゃうんだろうな、なんて心配してしまいますね」と結婚報告時の公式コメントで触れている。
社長がそんなことを言ってしまうのもすごい話だが、それでもアイドルとしての活動を今後も続けていくのだから、もはやNegiccoはアイドルの概念をぶっ壊しながら前進していく、といっても過言ではない。