――最初に参加したイベントの思い出をうかがえればと。
宮本 最初のコスプレイベントデビューは秋葉原UDXで開催された「僕らのラブライブ!」という『ラブライブ!』のオンリーイベントです。前からコミケにお買い物に行っていたのですが、今回はお買い物にプラスして初めてコスプレもやってみたいなぁと思い、自分で作った西木野真姫ちゃんのスクフェス限定衣装を着て参加したんですよ。気持ちとしては『ラブライブ!』好きな人が集まる場所なので、このコスプレを通してオタク友だちが少しでもできたらいいなぁ~という下心があって(笑)。
――人に見てもらいたい!というよりは、オタク友だちが増えたらいいなが強かったんですね。
宮本 高校の頃は学校に好きな漫画を持っていって「これ、オススメなんだよ!!」と読んでもらったり、好きなアニメの話をして「この声優さんがスゴいんだよ!」とプレゼンしても「ふ~ん……よくわかんない」で終わってしまって、寂しい想いをしていたんですよ(苦笑)。こんなに布教してもオタク友だち育たないんだ~!! もう養殖できないなら天然モノを捕まえるしかない!って。
――なるほど(笑)。しかも最初のイベント参加に自作で臨むのはスゴイですね。
宮本 真姫ちゃんの衣装は当時出たばかりのイベント限定デザインだったので、既製品の衣装が出ていなかったんですよ。一度、高校の文化祭で衣装を作ったことがあって、その時の記憶を頼りに、じゃあ作ってみるか!って。
――自作の衣装に袖を通した時は感動的だったのでは?
宮本 本当に糊でくっつけるだけのような簡単な造りなんですけど、嬉しかったことを覚えています。その頃は実家に住んでいたので母に「あんた、何作ってんの?」ってずっと言われていて、「コレを作ってました!」って発表会もやったんですよ。ただ、母の反応も「ふ~ん、へぇ~……」って感じで(笑)。
――ツライ! お友だちと同じ反応!!
宮本 そんな感じか~、褒めてくれないんだ~……ってションボリしました(笑)。
――アハハ。最終的に何着ぐらい自作の衣装ってあるんですか?
宮本 累計では100着ぐらいでしょうか。本当に出来はさておいて、どれも愛着のある衣装でした。
――そこからコスプレにはハマッていった。
宮本 はい。私の思惑が見事通じたのか、マニアックな衣装が良かったのか、お友達ができまして。そこから時間を空けずに「東京ゲームショー」に友だちと一緒にコスプレ参加して、そこからトントン……とイベント参加が増えていきました。みんなでコスプレしてイベントに行くのが、なんかお祭りに参加している!みたいで楽しかったんですよ。