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UPDATE|2021/01/16

BiSH セントチヒロ・チッチが感じた責任「私の言葉でその子の人生も変わってしまうかも」

セントチヒロ・チッチ 撮影/武田敏将

BiSH、BiS、豆柴の大群など7つの女性グループを擁する音楽事務所WACK。そのWACKが年に一度開催している合宿オーディションを追った映画『らいか ろりん すとん -IDOL AUDiTiON-』が1月15日に公開された。「絶対にアイドルになりたい」その夢を叶えるため、もがき、苦しみ、肉体と精神の限界を超えた少女たちの壮絶な一週間に肉薄したドキュメンタリー……自らも指導役として合宿にも参加したBiSHのセントチヒロ・チッチにオーディションの裏側を聞いた。(3回連載の3回目)

【写真】セントチヒロ・チッチの撮り下ろしカットと映画場面カット【14点】


※インタビュー1「嫌われようが、言いたいことは全部言って帰ろうと決めていた」はこちらから。
※インタビュー2「みんなのことを嫌いになった時、自分の殻を破れた」はこちらから。

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――映画『らいか ろりん すとん』の主人公ともいえる候補生のワキワキワッキーさん、インポッシブル・マイカさんについて、チッチさんは「一緒に仕事をしたい」と仰っていましたが、二人のどこに魅力を感じたのでしょうか?

チッチ ワッキーに関しては、映画では出てこなかったんですけど、「愛されたい」って素直な言葉を叫んでいて、それを聞いて「愛されてほしい」と思ったんです。アイドルファンのように、何かを応援する人たちの愛の大きさってすごいですし、ステージに立っていると、それが大きなパワーになります。ワッキーを見ていると、いろんな苦しい思いを抱えてきたんだなと感じたので、この場所で愛されるようになって、自分の居場所を見つけてほしいと思いました。もともと彼女が持っていたポテンシャルも素敵でしたし、最初からワッキーはいいなと思いました。

――インポッシブル・マイカさんはいかがでしたか。

チッチ マイカは初めて二人でペアになったときに、若いのに全てにおいて斜に構えて、達観していて、そこが面白かったんです。芸能活動の経験も一切ないのに、他の子たちとは違う目線で見ている感じが、WACKに入ったら面白いだろうなと。それで一緒にやりたいなと思ったんです。

――ワッキーさんとマイカさんは合宿を通して仲良くなって、見た目も似ていますが、性格は全く違ったんですね。

チッチ 対象的でした。その二人の化学反応が面白かったんですよね。ただ、友達がいないとか、人生の中で受けた苦しみなど、二人の中で通じるところがあったんじゃないかなと思うんです。それで良くも悪くも、あの場所で本当の友達を見つけられたのかなって。

――とある局面でチッチさんは「渡辺(淳之介※プロデューサー)さんにかみつく」と仰っていて、実際に意見を言いに行きました。普段も渡辺さんには意見を言えるほうですか?

チッチ 私は言います。WACKの最初から一緒にやっているし、嫌われることが怖いって感情もないので、言いたいことを言わないで後悔して嫌な気持ちになるより、思ったことを、その場所で言わないとダメだなって。そうしないと自分的にも、渡辺さんに対しても良くないなと思うので、この合宿でも思ったことは言いました。
AUTHOR

猪口 貴裕


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