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UPDATE|2021/01/29

新型コロナから復帰、Mリーグ・丸山奏子の麻雀シンデレラストーリー「就職先も麻雀で見つけました」

撮影/松山勇樹

昨年10月の今季開幕戦は100万視聴を突破し、盛り上がりが過熱する麻雀プロリーグ「Mリーグ」。そこで2年に満たないプロ歴でありながら、リーグ初年度の優勝チーム・赤坂ドリブンズにドラフトで指名され、歴戦の猛者たちと闘っているのが丸山奏子プロだ。年明け早々に、Mリーガーでは初めて新型コロナウイルスに感染、休場を余儀なくされたがようやく復帰。小柄で愛くるしいルックスと、対局時の真剣な表情のギャップからファンもどんどん増えている彼女は、いかにしてただの麻雀好きから「シンデレラガール」になったのか――。(前後編の前編)

【写真】対局中は真剣なメガネ姿、ギャップも魅力の丸山プロの撮り下ろしカット【10点】

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――麻雀と言えば少し前までは中年以上の男性ファンが大半だった世界ですが、現在27歳の丸山さんはなんでまたそんなゲームが好きになったんでしょう?

丸山 大学で上京して学校の寮に住んでいたんですけど、門限があったので長い時間バイトできなくて。それで、時給のいいところを探していたら雀荘の店員のバイトを見つけて、軽い気持ちで応募したんです。最初はお客さんにおしぼりを出したりドリンク出したり、それくらいしかやってなかったんですが、毎日毎日同じお客さんが来るんですよ。「そんな毎日来るぐらい楽しいの?」と思って、じゃあルールを覚えてみようかな、って。お店にあった初心者用の本を読んでなんとなくわかってきたら、やっぱり自分もやりたくなってきた、というのがきっかけです。

――一緒にやる友達もいませんよね?

丸山 だから、自分が働いていたお店とは別のフリー雀荘に、1人で行きました(笑)。それで、どんどん楽しくなっちゃって、ウエイトレスとして働いていたお店をやめて、今度は大学卒業までまた別の雀荘でメンバー(仕事をしながら麻雀も打つ店員)として働くようになったんです。

――その後は一旦普通に就職されたそうですが。

丸山 はい。ただ、実はその就職先も、麻雀つながりで(笑)。

――どういうことですか?

丸山 最初に働いていたお店の常連のお客さんが人事部長をやっている会社だったんです。他愛もない話のひとつとして、「私いま就活中なんです」って言ったら、「ちょうど説明会やってるから来る?」って言われて。目指していた業界だったので、とりあえずうかがって。その後も他にいろいろ就活してたんですけど、知ってる方が1人でもいたほうが自分的にも安心かな、と思って改めて「面接受けたいんです」って伝えたら、面接の前に内定通知が送られてきました。「なんだこれ?」って(笑)。

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