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UPDATE|2014/08/29

〝成長を確認できる参観日〟さくら学院「公開授業」というイベントの重要性

先日行われた、今年度最初のさくら学院公開授業。毎回さまざまなジャンルの専門家を講師として招き、さくら学院のメンバーが生徒として授業を受ける。他ではやっていない、〝成長期限定ユニット〟さくら学院ならではのイベントである。ライブも行われないし(以前はミニライブもあったが)、メンバーとともに授業を聞く、というのは退屈ではと思う方もいるかもしれない。授業テーマによっては難しいこともあるのだが、ライブとは違う〝彼女たちの成長〟を感じられる大事なイベントなのである。

 ライブとなると、メインとなるのは楽曲の披露。MCはあれど、10人のメンバーがいれば全員が毎回自分の魅力を出すことは難しい。そういったライブで出し切れない彼女たちの魅力が発揮されるのが公開授業なのだ。

 公開授業は、毎年リリース時期となる夏と冬に数回ずつ行われる。内容は、今回行われた物理学の授業のようにかなり真面目なものから、自分で楽器を作ったり絵を描いたりと体験し学ぶ授業までさまざま。講師や担任の森先生、そして生徒同士のやり取りを見て、それぞれの関係性や個性が見えてくるのが非常に面白い。
 
 特にその年に入った転入生は、例年だとこの公開授業まで単独イベントがあまりないので、ここまでしっかり見られる機会がほぼない。そうすると、この公開授業がどういう子なのかを知るきっかけになることが多い。先日の物理学の授業では、ことあるごとに発される岡田愛の「それ知ってる!」が印象的だった。難しい授業の中で、これに癒された父兄(さくら学院のファンのこと)も多いはず。初めての公開授業で、彼女の無邪気さや積極性がしっかりと伝わってきた。

 毎年見ているメンバーでも、授業内容によって新しい一面が見えてくる。2年連続で年度末に行われてきた「歌の考古学」という授業では、そのメンバーがこの1年どういったことを学んだことや、考えてきたことの成果が試される。これは、自分が生まれるより前の楽曲を1曲選びプレゼンし、アカペラで披露する授業。そこで、2012年度生徒会長・中元すず香の歌声の力に涙する父兄が続出したり、昨年度生徒会長・堀内まり菜が〝手拍子禁止〟という授業のルールをやぶり、これまで学んできた音楽でお客さんを楽しませることを伝えてくれたり、と数々の名シーンが生まれてきた。

 他にも、発表に使うレポート用紙や授業を聞く姿勢を見て、いつもこうやって学校で過ごしているのかなと想像してみたり、話の中でチラリと見える家族や学校のことから、アイドルとしてでなく等身大の女の子としての姿にキュンとしてみたり、と楽しみ方はたくさん無限大。
 
 そして、トークがメインとなるこのイベントでは、メンバーひとりひとりを理解し、愛をもって接する森先生の存在が大きい。言葉が足りないメンバーをうまくフォローしたり、収拾がつかないときには面白くまとめてくれる。それがメンバー内で出来ることが望ましいのだろうが、森先生という父兄に近い目線での言葉が、見ている側からは面白く、深い感動を生むことがあるのだ。

 今年度もまだまだ行われる公開授業。3月までの2014年度さくら学院を見届ける上で、非常に重要なイベントになることは間違いない。ライブだけでなくこういった一流の先生方に直で学ぶ機会があるというのも、さくら学院卒業生が現在幅広く活躍している所以かもしれない。まださくら学院を見たことがないという人は、ライブはもちろんオススメだが、この公開授業というイベントの面白さをぜひ体験してほしい。本当の父兄になったつもりで、授業参観してみてください!


 
東海林その子 メジャーどころを中心に、女子アイドルを追いかけています。女の子が変化する一瞬一瞬を見逃したくないです。

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