――どんな演劇にするか、0からスタートですよね。脚本のアイディアなどは、どうやって決めたんですか?
坂口 私のチーム「ミュン密」では、プロデューサー(坂口と馬場彩華)と、脚本(石安伊)、演出(田島芽瑠)が主に話し合って決めました。
地頭江 私のチーム「ごりらぐみ」も、一緒にプロデューサーをやっている(武田)智加と、脚本の(豊永)阿紀ちゃん、演出の下野(由貴)さんで「とりあえず自分が見てみたい物語を出してみよう」って、アイディアを出し合って「これ面白いね」ってなったものを詰めて膨らませました。
――上がってきた台本を見てどうでした?
地頭江 すごく上から目線な感想になっちゃうんですけど、最初は「これ、面白くなるのかな」って不安で。スタッフの方にも「面白いところが弱い」って指摘をいただいて。そこから脚本担当の阿紀ちゃんが、何を書いたらいいか分からなくなっちゃって…。でも、私はプロデューサーだから、期限を言い渡さなきゃいけなくって。
坂口 辛いよね…。
地頭江 初めてのプロデューサーの葛藤というか…。でも、その後阿紀ちゃんが書いてきたプロットが、すっごく面白くなってて、何があったんだ(笑)! と。面白さの波が上下したというか。
坂口 私たちもいろいろありまして。最初に出したテーマがあったんですけど、最終的には全く違う青春ものにしたんですけど、脚本担当のみゅん(石安伊)が書くことに対して恐怖を感じちゃったときがあって。脚本は第三者の目からじゃないとわからないこともあると思って、ある程度はみゅんに任せるようにして、なるべく私たちが新鮮な反応ができるようにしました。