10万円もするVIP席が即完したのと同時に、女性ファンのために見やすい価格で販売された『ひな祭り女性限定シート』もすぐに売り切れ、急きょ、追加販売されるなど、新しいファンは確実に増えてきている。この傾向を武道館をきっかけにさらに加速させたい、と林下詩美は考えている。
「私が紫雷イオさんに憧れて女子プロレスラーを目指したように、私もたくさんの人に憧れられる女子プロレスラーになりたい。女子プロレスラーといえば林下詩美だよね、と言われるような存在になって、もっともっと若い人や女性にプロレスを届けていきたい。
そこは入場するときから、すごく意識していますね。かっこよく、堂々といよう、と。私、普段はポンコツな部分もあるんですけど、リングに上がると別人になれるんですよね。そんな姿を日本武道館でぜひ、見ていただきたいです」
コロナ禍でさまざまなスポーツやエンターテインメントが制限を受けている。もちろん、プロレスもそのひとつなのだが、言葉を必要とせず、肉体だけで観客に夢と勇気と元気を与えることができるプロレスは『withコロナ』の時代、ものすごく強いコンテンツでもある。
新しい女子プロレスの息吹が日本武道館から全世界に発信される。その歴史的な瞬間を日本武道館で体感していただきたい。
【前編】ビッグダディの娘からレスラーへ…林下詩美が語る苦悩からの脱却「SNSでいろいろ言われて…」はこちらから。