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UPDATE|2021/02/18

池脇千鶴主演『その女、ジルバ』大和田獏に聞く「体力、記憶力が持つまで、役者の本分を尽くしたい」

笛吹達郎(大和田獏)、笛吹新(池脇千鶴)



――笛吹達郎のイメージをどう捉えて演じられましたか?

大和田 “典型的なお父さん”というイメージです。お母さんは少し気が強いけれど「かかあ天下」ということでもなく、締めるところはしっかり締める…といったところが良いですよね。達郎は子どもに対する愛情がとても深く、娘が心配で仕方がないお父さん。特に娘の新は1回結婚目前で傷ついて、その後も東京で1人頑張っているんですから、なおさらでしょうね。家族への想いの背景には、震災の苦労をみんなで乗り越えていく中で、人が人を思いやり支え合うことの大切さを身に染みて実感したことが関わっているのかな、と。

――娘(大和田美帆)を持つ父親として共感するところはありますか?

大和田 そうですね…。うちも一人娘で、かつ新と同じような年代なので、その点で共感するところも多かったです。達郎と同じように、父親は娘の幸せが一番大事ですからね。

――主演の池脇千鶴さんの印象はいかがでしょうか。

大和田 とにかく演技が抜群にお上手で、前々から素敵な女優さんだと思っていましたので、今回ご一緒できることを楽しみにしていました。実は、お会いした途端に池脇さんがまるで娘のように感じられて。それはやはり池脇さんがちゃんと心のこもったお芝居をされていて、それがこちらにも伝わるからだと思います。役の心の奥にあるものを「すっ」と表現されるのが上手な方だなと。役に入り込み、共演者をドラマの世界に引き込んでくださるので、変な言い方にはなりますが「非常にやりやすい」ですね。

――「娘に対してとても優しいお父さん」という役柄についてはどう思われますか?

大和田 『その女、ジルバ』の世界観の中に優しいお父さんが出てきたぞ、と見せておかないとね(笑)。世の中のお父さんは、たぶん皆さんこんな感じだと思います、特に娘に対してはね。


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