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UPDATE|2021/02/18

NMB48はナンバトルでどう進化したか、劇場公演第2クールも忖度なしでレポート【写真20点】

2月7日(日)に開催されたW1N-Cの公演より 撮影/東由樹

結成以来、チームN、チームM、チームBIIの3チームにわかれて劇場公演を行ってきたNMB48。メンバーの卒業や加入、そして組閣と呼ばれるチーム替えによって、チームのメンバーが変わることはあっても、その体制自体が変わることはなかった。だが、今年に入り、グループのさらなる活性化を目指そうと、そのずっと続いてきた体制にもメスを入れた。これまでのチーム制を解体し、全体を6つのグループにわけ、ガチバトルを開催するというのだ。

争う種目は「劇場公演」 「配信イベント」 「ファン投票」の3つ。中でも大きな配点が割かれているのが「劇場公演」だ。「ENTAME next」では、結成当初からAKB48グループを追い続けてきたライターの犬飼華氏が全6グループの劇場公演を視聴、1クール分をまとめて忖度なしでレポートする。今回は、2月7日(日)から12日(金)にかけて行われた2クールの公演のレポートをお送りする。

【写真】メンバーの東由樹だから撮影できた各グループの劇場公演の模様【20点】

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NMB48の新機軸「NAMBATTLE~舞~」の第2クールが2月7日からスタートし、12日に終了した。前回の原稿では忖度なく、勝手に採点させてもらったが、今クールのポイントをあらかじめ書いておくと、「第1クールからどれだけ伸びたか」に主眼を置いた。また、ベテラン勢の質が高いのは当然なので大きなウェイトは置かず、6期生、ドラフト3期生、7期生が前クールからどれだけ伸びたか、あるいは、グループ全体としてのまとまりと高揚感を重視した。

■2月7日(日)きゅんmart

 2クール目のポイントは、“初日ハイ”から脱した状態でどんなパフォーマンスを見せるかということ。公演の初日はメンバーも観客もテンションが高いもの。昨今は観客が声を上げることはできないものの、メンバーのポジションもセットリストも知らない状態で観ているため、期待感が上乗せされる。メンバーにとっては、初日ハイがなくなってからが腕の見せどころだ。

 この日のきゅんmartはどうだったかというと、前回のパフォーマンスと変わらないテンションを見せてくれた。大きなマイナスポイントはない。初日を観た私は「優勝候補」と書いたが、実際には2位スタートとなった。メンバーたちは修正点を話し合ってきたはず。メンバーも頭を悩ませただろう。では、なぜ1位になれないのか。何が足りないのか。おそらくだが、パフォーマンスから「絶対に勝つ」という情念のようなものがにおい立ってきたら、人の心を動かすことができると思うのだが……。

 このグループの長所は、MCのテンポのよさだ。加藤夕夏、渋谷凪咲、小嶋花梨が上手なのは当然として、若手も融合できている。トークテーマがフリーだとしても、客前に出して恥ずかしくない商品に料理できるレベルにある。

筆者採点:88
NMB48
AUTHOR

犬飼 華


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