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UPDATE|2021/03/07

井上咲楽が維新の会・馬場伸幸幹事長に聞く、もっとも“簡単”な「大阪都構想の話」

左から馬場伸幸、井上咲楽 撮影/荻原大志

『月刊エンタメ』に連載中の「井上咲楽の政治家対談」、日本維新の会の幹事長を務めている馬場伸幸議員が登場。大阪都構想否決を受け、今後の日本維新の会の動きとは?(5回連載の4回目)
※取材は1月5日に行いました

【写真】趣味や地元・大阪府堺市ゆかりの品にあふれた馬場議員の事務所

井上 一昨年の参院選のとき、大阪の選挙戦も取材に行きました。実際に街を歩いて、日本維新の会の勢いのすごさを実感し、関東ではどうなのかな? と思って音喜多駿さんの街頭演説を5、6回見に行ってみたんですね。そしたら、どんどん盛り上がってきて、見事当選。柳ヶ瀬裕文さんも当選し、都知事選では日本維新の会の推薦を受けた小野泰輔さんが落選したものの、しっかりとした票を取りました。

馬場 日本維新の会=大阪の政党のイメージがすごく強いと思うんやけど、これをいかにオールジャパンの組織、政党にしていくかも僕の使命の1つ。そういう意味では音喜多くん、柳ヶ瀬くんと、生粋のメンバーが当選し、東京の若い世代にも日本維新の会への支持が波及していっている感触を持っています。今後はその素地を大切にしながら、どう広げ、形にしていくかですね。

井上 ただ、この間の大阪都構想の住民投票で半々の票数でしたけど、否決されて、これから日本維新の会への風向きはどうなるんだろう? と思っています。

馬場 大阪都構想というのは「難しい、難しい」と言われるんやけど、簡単に話すと、大阪府と大阪市という2つの役所が大阪市という狭い面積の中で、 同じような行政サービスを非効率な税金の使い方でやっているわけです。これは普通の企業で例えるなら、同じビルに本社と本店がある状態。その矛盾を解消して、1つにしてパワーアップしましょうというのが、大きな目的やったわけやけども、残念ながら否決という形になりました。ただ、この先、日本は少子高齢化が進み、社会保障費が増え、労働力が減り、税収も減っていきます。これは誰もが認めていることやから。その時代に向かって、行政の無駄を省く改革をして地方自治制度を変えていきましょう、と。それが日本維新の会が提案している「統治機構改革」。

井上 統治機構改革?

馬場 統治機構というのは、地方自治の仕組みのこと。今の都道府県制度は明治維新のときの廃藩置県から150年間同じやり方です。でも、本当に47都道府県、1741市町村いりますか? 国が本社だとするなら、都道府県は支社、市町村は支店や営業所。人口が減っていくのだから、ネットワークをスリムにして時代に合った地方自治にしていく必要があるんちゃいますか? 基本の器を見直しませんか? と。豊かな、安心して夢や希望を持って生きていけるような日本列島に作り変えましょうねっていう改革。大阪都構想もその1つの取組みなんです。

井上 なるほど。ズバリ、大阪都構想、3回目の住民投票はありますか?

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志


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