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UPDATE|2021/03/07

井上咲楽が維新の会・馬場伸幸幹事長に聞く、もっとも“簡単”な「大阪都構想の話」

左から馬場伸幸、井上咲楽 撮影/荻原大志



馬場 ひと言で言うたら、自由に使えるお金。お給料をもろうて衣食住に使う生活費を引き、残るお金を倍増させましょう、と。まだ党の中では認められてないけど、僕が個人的にお話するときは可処分所得倍増計画と言っています。子育て中のお父さんが晩酌に「ビールを飲んだらあかんよ。発泡酒にしてね。それも1本ね」のところを、「スーパードライ飲みたいだけ飲みな」と。一番お金のかかる時期をサポートすることで、皆さんがたの生活が楽になり、増えた可処分所得が日本の経済を回すことにもつながる。選挙に行くのはご年配の高齢者の方やから、政治家は福祉のことをずっと言い続けてきた。ほんまに恵まれない高齢者の方もまだまだ居てはることは事実やけど、若い世代にはまったく税金が還元されんかったわけやから。そこを変えていく。今や小学校の子でも買い物したら消費税という税金払ってくれているわけやからね。若年層をサポートしていくことが、日本の構造改革に繋がるんちゃうかな。

井上 若い世代向けの政策をメインに打ち出していくのは、選挙を考えると勇気のある選択ですよね。

馬場 日本維新の会はそれを大阪で有言実行した。結果も出た。我々のスタンスは、普通の国民が思うことを実現していくこと。「身を切る改革」っちゅうフレーズを聞いたことのある人もおると思うけど、議員の中で我々だけがずっと議員報酬をカットしています。去年の夏のボーナス、こないだの冬のボーナス、これも60万円カットした。ボーナスをもろうていないサラリーマンの人いっぱいおるわけやし、このコロナ禍で仕事がなくなっている人もいっぱいおる。何で国会議員が満額もろうてるのか。国民側から見て、おかしいやろう、と。「国民の心に寄り添う政治が必要です」と政治家はよく言うやんか。なのに身を切らないのは全然、寄り添うてないがな。国民のためと思うんやったら、なんぼかでもボーナスを辞退するのが当たり前。そういう政治を当たり前にしていきたいっちゅうのが、日本維新の会の考え方で、それが維新スピリッツですね。

井上 維新スピリッツですか。

馬場 松井代表がよく言うのは、「税金で暮らしをしている方が先にええ目したらあかんやろ」「税金を払うてる方にええ目してもろうてから、十分に行き渡ったら自分らもそこその給料をもろうたらええんちゃう?」ということ。まず、納税者側が満足してもらえるようにやるのが、税金をいただいて暮らしをしている政治家や公務員にとって当たり前の考え方でしょう。

(取材・文/佐口賢作)

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。『アッコにおまかせ!』(TBS)、『おはスタ』(テレビ東京)、『サイエンスZERO』(NHK Eテレ)などに出演中。2020年末の番組でトレードマークの眉毛をカットし大きな話題を呼んだ。
Twitter:@bling2sakura

▽馬場伸幸(ばば・のぶゆき)
1965年1月27日生まれ、大阪府出身。日本維新の会所属・衆議院議員。20年間、堺市議会議員を務めた後、2012年の衆議院議員選挙で初当選。日本維新の会の幹事長、選対本部長を務める。
CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志


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