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UPDATE|2021/03/07

日本維新の会・馬場伸幸幹事長に聞く、コロナ禍で吉村洋文知事が活躍できるワケ

左から馬場伸幸、井上咲楽 撮影/荻原大志



井上 次の衆院選では、維新の会はどう戦っていきますか?

馬場 まずは、ちゃんと地に足をつけ、きちっとしたことを言い続けていくこと。だんだん大阪以外にもそういった印象が浸透してきているのを感じているので、自民党や立憲民主党は……という人らが「どこに票を入れようかな」と考えたときに、「日本維新の会、結構まともなことを言うてるんちゃうの?」と思ってくれたらいいですね。もちろん、選挙にはそのときの浮き沈みっちゅうのがある。それはもう常で、ええときばっかりじゃないし、あかんときばっかでもない。ただ、あかんときでもコツコツ一生懸命やっていれば、また自然と浮上してくるから。次の衆議院選挙は勢いも大切やけども、やっぱり我々の信念、理念を訴え続けること。それで勝負していくという感じやね。

井上 そして、日本で新型コロナウイルスが確認されてから、もう1年たちました。この期間に総裁選もあり、安倍政権と菅政権、コロナ禍での対応はどう思いますか?

馬場 実は国会で最初にコロナの質問したのはうちらなんです。ちょうど1年前の通常国会の代表質問と、その後の予算委員会。代表質問のときは、「中国が春節を迎えるので、たくさんの観光客がお見えになるんちゃいますか。でも、今、中国で何か新しいコロナという新型肺炎が流行っていると聞いています。万全の体制を作らなあかんのと違いますか?」と。そのときの反応は「ハイハイ」「やりますよ」みたいなもんでした。また、その後の予算委員会のときは、ちょうど武漢から日本人がチャーター機に乗って帰ってくる日だったんですよ。「これ、大丈夫ですか。帰国する日本人の中に、もしかしたら感染している人もいるんじゃないですか? PCR検査いうのがあるらしいんですけど、それを早急に準備して、帰ってきた人らみんな検査せなあかんのじゃないですか?」と言ったら、「そうですね」「馬場さんね、インフルエンザと同じぐらいもんだから大したことないですよ」と。他人事みたいな対応やったのが、印象に残っています。

井上 そんなことがあったんですね。

馬場 そんなんで結局、最初からコロナ対策は後手後手になっていっている。逆転しようと思うたら、突拍子もないようなことせえへんと絶対逆転できへんのに、安倍内閣のときも菅内閣になっても、ずっと後手後手。関東圏1都3県に緊急事態宣言を発出しましたけど、これだって今頃するんやったら、年末にやっといたらよかった。年末年始でビシッと人の流れを止めとけば、と思うよね。それが、小池都知事にケツを追いまくられて、「俺のせいになるやん……」みたいな。

井上 確かに、そんな印象はあります(笑)。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志


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