FOLLOW US

UPDATE|2021/03/22

「『この世界にいていいんだ』って思った」俳優・ゆうたろうが涙を流した日

ゆうたろう 撮影/友野雄



――学校というコミュニティが苦手だったと思いますが、多くの人と接することに不安はありませんでしたか?

ゆうたろう みんなが初めましてだったし、年齢差があったのがよかったと思っていて。初舞台のときも一番上で40歳、他も基本的にお兄ちゃんくらいの年齢だったので、そこはすごく助けられました。

――俳優デビュー当初は主に舞台で活躍していましたが、2018年には『3D彼女 リアルガール』で映画デビューを果たしました。

ゆうたろう 舞台だけをやっていた頃は、それはそれで楽しかったけど、このまま俳優としてどうなっていくんだろうと自分自身分からない部分もあったんです。そんなときに、マネージャーさんから電話が来て『3D彼女 リアルガール』出演を伝えられて。最初は信じられなかったです。しかも、数ヶ月後には撮影が始まると聞いたので、すぐにマンツーマンで演技のレッスンをしたりドキドキでした。僕のクランクインは撮影2日目からの予定だったんですけど、1日目も見学しに撮影現場に行っていて。そしたら、雨で外のシーンが撮れないから、急遽僕の出番がある別のシーンを撮ることになったんです。何も準備をしていないまま始まったので「どうしよう」ってなったんですけど、どうにか無事に終わって。その日の夜ホテルに帰って、自分がカメラの前に立ってお芝居したっていうことが夢のようで、思い出したら涙が止まらなくなりました。普段全然泣かないんですけど、溢れ出る涙と湧き上がる感情を実感をして「あ、この世界にいていいんだ」って思ったし「もっといたい」という欲も出てきました。


RECOMMENDED おすすめの記事