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UPDATE|2015/09/12

アイドルとシンガーソングライターを軽やかに横断する 星野みちるのピースフルなワンマンライブ

アイドルとシンガーソングライターの間を軽やかな足取りで横断する星野みちる。9月2日にリリースした約1年ぶりの3rdアルバム『YOU LOVE ME』は、ヤン富田、小西康陽など日本を代表する豪華プロデュース陣を迎えて今まで以上に多彩な楽曲に挑み、エバーグリーンな輝きに満ちたシティ・ポップに昇華させた。9月のタワーレコード新宿店によるアイドル企画<NO MUSIC NO IDOL?>のポスターで3回目のコラボレーションを行ったのに加えて、アイドルとして初めてタワレコメン(全国のタワーレコード・スタッフが世間で話題になる前のアーティストをいち早くピックアップする独自企画)に選出されたことからも、ニューアルバムの評価の高さが伺える。
星野みちる「流れ星ランデブーVol.10『YOU LOVE ME』発売記念SP」ライブレポート@VIVID SOUND STUDIO 2015.8.30


  アイドルとシンガーソングライターの間を軽やかな足取りで横断する星野みちる。9月2日にリリースした約1年ぶりの3rdアルバム『YOU LOVE ME』は、ヤン富田、小西康陽など日本を代表する豪華プロデュース陣を迎えて今まで以上に多彩な楽曲に挑み、エバーグリーンな輝きに満ちたシティ・ポップに昇華させた。9月のタワーレコード新宿店によるアイドル企画<NO MUSIC, NO IDOL?>のポスターで3回目のコラボレーションを行ったのに加えて、アイドルとして初めてタワレコメン(全国のタワーレコード・スタッフが世間で話題になる前のアーティストをいち早くピックアップする独自企画)に選出されたことからも、ニューアルバムの評価の高さが伺える。

 2005年、AKB48の1期生としてキャリアをスタートさせた星野みちるは、2007年にグループを卒業後、シンガーソングライターに転向。長い不遇時代を経て、2012年にVIVID SOUNDに移籍、はせはじむと佐藤清喜(マイクロスター)のプロデュース・チームとの共同作業による楽曲制作をスタートさせた。これが契機となり、透明感のある歌声と純度の高いポップチューンに磨きをかけ、耳の肥えた音楽ファンから注目を浴びるようになった。

 アイドルイベントを中心に積極的にライブ活動を行う一方で、2014年からはバラエティ豊かなアーティストを迎えた主催ライブ「黄昏流星群」、毎月開催のワンマンライブ「流れ星ランデブー」をスタートさせて、着実にファン層を拡大している。

 その「流れ星ランデブー」が8月30日で記念すべき10回目を迎えた。会場はファンにはお馴染みのVIVID SOUND本社にあるスタジオで、この日は「『YOU LOVE ME』発売記念SP」と銘打って、新曲を中心としたセットリストが組まれた。

 星野みちる作品のアートワーク全般を手掛けるサリー久保田氏がVJを務め、ステージに設置された大型スクリーンにカラフルなコラージュ映像が映し出される中、星型のオリジナル・ペンライトを持った星野みちるが登場。モータウン調の軽快なリズムが印象的なアルバム表題曲『YOU LOVE ME』が始まると、客席から自然と手拍子が湧き起こり、それに呼応するように弾けるような歌声を響かせる。続く『坂道の途中』は、チャイナ風のイントロから奥行きのあるウォール・オブ・サウンド風のサウンドへと展開する高浪慶太郎作曲による楽曲で、伸びやかで透明感のある歌声が絶妙に溶け合う。


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