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UPDATE|2024/07/16

『海のはじまり』第3話、変化していく夏(目黒蓮)の姿と取り残されていく弥生(有村架純)の切なさ

『海のはじまり』公式HPより

Snow Manの目黒蓮が月9で初主演を務めるドラマ『海のはじまり』(フジテレビ)の第3話が15日(月)に放送された。失った悲しみと何かがはじまる切なさ。外野。そんなキーワードがちりばめられた回だったように思う。

【関連写真】ドラマ『海のはじまり』より夏(目黒蓮)&海(泉谷星奈)

目黒が演じる夏は曖昧な返事が多く、流れに身をまかせるタイプだ。彼をよく理解していた元恋人・水季(古川琴音)からは「夏くんは選べないから」と評されるほど。

ただ流れに沿って、曖昧にでも着実に普通を生きている……そんな人間なのではないだろうかと思っていた。しかし、今回の回でその考えは覆された。

実際にこれまでの夏は、海(泉谷星奈)に自分を産んだ父親だと認識されていたことで父親になるべきなのかと流れを見定めているように感じた。そして、望まれていることを懸命に受け入れようとして、もがいているようにも見えた。

また、待望の子供を亡くした朱美(大竹しのぶ)、まだ水季の死が受け止められず夏に冷たくあたってしまうことを反省する姿を見せる津野(池松壮亮)との対話を経て“大切な人を失った”という感情を整理し始めたように映った。

海と母子手帳を通して3人家族の一員として、過ぎ去った時間を取り戻すように気持ちを高めていく中、母との思い出の場所にいる海に対して「大丈夫?」と問いかけるも、海は答えず、気丈に明るくふるまう。それを受けて夏は海に対して「なんで元気なふりするの?」と詰め寄ってしまうのだ。

そこに、流れに身を任せ、頭のなかでぐるぐると考え、表に感情を出さずに曖昧なふるまいをする夏はいなかった。

AUTHOR

まっつ


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