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UPDATE|2021/08/19

菅首相の素顔に迫る映画『パンケーキを毒見する』を、内山雄人監督×森直人×徐昊辰が語り尽くす

映画評論家の森直人がMCを務める映画を語る配信番組『活弁シネマ倶楽部』に、内山雄人監督が初登場。“政治バラエティ映画”として注目される『パンケーキを毒見する』についてのトークを繰り広げている。

【写真】『活弁シネマ倶楽部』で作品の裏話を語る内山雄人監督

現在の日本の内閣総理大臣である菅義偉の素顔に迫る“政治バラエティ映画”『パンケーキを毒見する』。ナレーターに俳優の古舘寛治を迎え、現役の政治家や元官僚、ジャーナリスト、そして各界の専門家が、「菅義偉」という人物について語り尽くしている。

さらに、これまで表に出てこなかったような証言や、過去の答弁も徹底検証。いたずらに意義を唱えたり、スキャンダルを暴こうとする政治ドキュメンタリーではなく、ブラックユーモアや風刺アニメを愉しみつつ、多角的に浮き彫りにされる菅政権の実態や、現在の日本について思考することを促す内容になっている。

森と内山監督のほか映画ジャーナリストの徐昊辰も迎え、裏話も盛りだくさんのトークを繰り広げている19日配信の『活弁シネマ倶楽部』。内山監督は番組内で「河村光庸プロデューサーから『この菅さんという人物の正体を暴いて欲しい』という話を持ちかけられたんです」とこの企画のはじまりを語った。さらに、「依頼の段階では、『一人の監督に断られた。そこで内山監督にお願いしたい』と言われたのですが、実際に完成してマスコミ試写会を実施した際、挨拶のために河村さんと登壇したんです。そのときに『6、7人の監督に断られて……』とおっしゃっていて。『いやいや、僕が聞いていたのと違いますよ』って(笑)」と暴露。だが、企画が進んでいく中で、テーマがテーマなだけにやはり尻込みしてしまう人は多いのかもしれないが、「選挙に影響を与える映画を製作したい」という思いも生まれたのだという。

製作期間は約150日と、製作開始から5カ月足らずで完成に至った今作。内山監督は「僕はテレビの人間なので、映画監督の方々の『半年での製作は難しい』という考えでなく、半年でやるべきことは何なのか。制約の中でやるべきことは何なのか、という訓練をずっとしてきました。同時に、僕は報道の人間じゃないので、すごいスクープを探すことなんてできません。ある種、素人から見た『菅政権とは何なのか?』ということを描こうと注力しました」と語った。さらに「とにかく、政治を面白く、笑えるようにできないか、ということを最初から思っていて。そういった方向性は、たしかにマイケル・ムーアと似ているところがあるのかもしれません」と続けている。


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