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UPDATE|2021/09/01

ぎょうざの満洲、551HORAI…『秘密のケンミンSHOW』元リサーチャーが語るローカルチェーン驚異の経営術

ぎょうざの満洲/『強くてうまい! ローカル飲食チェーン』筆者撮影

テレビ番組『秘密のケンミンSHOW(読売テレビ・日本テレビ系)』(現「秘密のケンミンSHOW極」)で7年間リサーチャーを務めた辰井裕紀氏。その知見と現地取材の成果をまとめた『強くてうまい! ローカル飲食チェーン』(PHPビジネス新書)が8月に発売された。あらゆるご当地グルメを調べ尽くしたと言っても過言ではない辰井氏にローカル飲食チェーンの魅力を聞いた。

【写真】個性あふれるローカル飲食チェーンの絶品グルメ【7点】

ーーそもそも辰井さんがローカル飲食チェーンに興味を持ったきっかけはなんだったんですか。

辰井 やっぱり『秘密のケンミンSHOW』に携わったことが大きかったですね。リサーチしていくとそれぞれの地域で特色があって、メニューやサービスが魅力的なチェーン店が多かったんです。それでどんどん興味が湧いてきて、地方に行けたときはよくローカルチェーンに入りますし、都内でも地方拠点のチェーンを見つければ、好んで入りますね。

ーー『秘密のケンミンSHOW』のリサーチャーとはどんなお仕事だったんでしょうか。

辰井 まずネットや書籍などでローカルなお店や食べ物、習慣を調べてから、現地に電話してどれくらい浸透度があるのか、把握した上で取材のアポも取ります。そこまでやったら制作陣にバトンタッチ。ただ、なかには地域で認知されていなかったり、廃れていたりするものもあるので、そういう場合はボツになります。今回の本では、その中でも地元で根強い人気を誇るものをピックアップしています。

ーー地方の雄とも言える精鋭なわけですね。紹介した中でもとりわけ、サービスや経営面で驚いたお店はどこでしたか。

辰井 たとえば、三重県四日市市に展開する「おにぎりの桃太郎」の「雨の日、当日朝6時以前なら、最大1000人前の予約でもキャンセルOK」というサービス。「天気も微妙だし、キャンセルするにもお金がかかる」と困っていた地域住民を見た社長が始めたようですが、「毎回、賭けです(笑)」と言っていました。


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