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UPDATE|2022/03/13

HKT48卒業・田島芽瑠が語るアイドル人生「 “諦めよう”と思ったときに救われた秋元先生の一言」

HKT48 田島芽瑠 



センターとしての栄光と苦労も、選抜落ちの屈辱も、すべて知っている唯一無二の存在。ファンの後押しもあって2018年の選抜総選挙では自己最高の第26位をマークし、選抜にも復帰した。そして、2021年には「HKT48栄光のラビリンスCM選抜」で見事1位に輝いて、CM曲『SNS WORLD』でセンターに立つことに。

「カップリング曲などでセンターに立つことはありましたけど、この楽曲はMVまで撮ってもらえて。MVがあるセンター曲って、それこそ『桜、みんなで食べた』(2014年)以来じゃないですか? 最初はファンの方になかなか認めていただけないセンターからはじまって、最後はファンのみなさんの投票で、ファンのみなさんの力でセンターに立たせていただいた。これって、すごい10年間のドラマじゃないですか? 

それと同時に『あぁ、いよいよ締めくくりなんだな』って。まだ発表はしていませんでしたけど、もう卒業を決めていたタイミングでのMV撮影だったので、私のアイドル人生のすべてをこの撮影にぶつけよう、と。帰りのバスの中では、いままでのことを思い出して、ひとりで泣きました」

卒業についてはここ数年、じっくりと考えてきた、という。

「最初に意識したのはさしこちゃん(指原莉乃)を見送ったときですね(2019年4月)。そのときはすぐに卒業を考えるというよりも、卒業するための道をしっかりと作っていかなくちゃいけないな、と。実際に卒業を視野に入れはじめたのは2021年に入ってからです。ちゃんと順序立てて、筋道を作ってきました。ちょうど『SNS WOELD』のMV撮影の前後で事務所移籍の話も正式にいただいて。だから、11月の10周年記念公演のときには、もう『これが最後の周年公演だな』と思ってステージに立っていました。まだ発表の時期は決まっていなかったんですけど、やっぱりこみあげてくるものはありましたね。あの2日間で超思い出作りをやらせていただきました、アハハハ!」

10周年記念公演は2日間に渡って、全100曲を披露する、というダイナミックな構成となっていたが、全メンバーが揃って、10年間の歴史をたどっていくセットリストは卒業を決めていたメンバーにとっては、これ以上ない思い出となった。

「さっきのMV撮影の話もそうなんですけど、本当にいい“節目”というか“区切り”が続いたんですよ。こういう時期なので、なかなか思うように活動ができなかったりもしたんですけど、ちゃんと“区切り”があったから、後悔なく卒業の日を迎えられます!」(後編へつづく)

【後編はこちら】「アイドル人生はマラソン」頂点もどん底も経験したHKT48 田島芽瑠が笑顔で切るゴールテープ
AUTHOR

小島 和宏


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