HKT48の2期生、神志那結衣が8月28日の公演を最後に卒業する。クールビューティーの象徴であり、天然で努力家。2015年に開催されたAKB48グループの選抜総選挙では、ナルシストキャラで一役話題になったことも。今回、卒業を決意した理由や、女優として活動していくというこれからの夢について話を聞いた。
【写真】クールビューティーなビジュアルも話題に、HKT48を卒業する神志那結衣【7点】また一輪、HKT48の歴史を飾った名花が旅立っていく。
グループ内でも唯一無二のクールビューティーとして存在感を示していた2期生の神志那結衣が8月28日の公演を最後に卒業することとなった。
「本格的に卒業を考えたのは、1年ぐらい前ですかね。本当は昨年の9月ぐらいに卒業をしようと考えていたんですけど、いろいろなタイミングが合わなくって。そうしているうちにツアーがある、という話を聞いて、最後にコンサートができるんだったら、と」
じつは昨年の秋、彼女にインタビューをしたときに卒業の話になった。そのときに彼女が言ったのは「まだ今のHKT48に対して、ちゃんと恩返しができていない。だから、もう少しがんばってみようと思います」だった。
コロナ禍のタイミングでHKT48は新体制に移行した。運営会社も変わった。その中で神志那結衣は恩を感じずにはいられない大きなチャンスをもらった。それはオンライン演劇だった。
「もともと演劇には興味がなかったんですけど『ロミオ&ジュリエット』(2018年、劇団れなっち)がきっかけでやってみたいなって。そしてオンライン演劇という新しいジャンルに挑戦させていただいて、その後もお芝居のお仕事が続くようになったことで、どんどん『ちゃんとお芝居に向き合っていきたい』、『もっとお芝居を続けていきたい』という気持ちが強くなっていったんですよね。それで卒業を考えるようになりました。
それに同期の卒業が続いたじゃないですか? 同期って私からしたら『戦友』なんですよね。(田島)芽瑠からはもっと前に出ていかないとダメだってことを学んだし、(上野)遥のダンスを頑張る姿は私にとってのモチベーションにもなっていたんです。そんな戦友の背中にも影響を受けたんですけど……まだ自分の背中には自信がないんですよね」
グループを去るにあたって、多くのメンバーが「後輩たちに立派な背中を見せたい」と語る。実際、神志那結衣はそんな背中をこれまで何十人と見送ってきた。しかし、いざ当事者になってみると、自分からは自身の背中が見えないことに気づいた。