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UPDATE|2022/08/09

11年ぶりの出演…えなこら「PPE41」のエモすぎる凱旋劇「TIF」メインステージで魅せた一部始終

「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022」のステージに登場したえなこら「PPE41」


歌い終えると、一旦MCタイムへ。第1回開催の「TOKYO IDOL FESTIVAL 2010 @Shinagawa」に、当時、腐男塾のメンバーとして出演したよきゅーん氏は「TIFは第1回目以来、11年ぶりの出場になります。よきゅーんです!」と挨拶。実はよきゅーん氏、ライブ終了後のYouTubeの生放送にて「第1回目しか出ていないんだけど、1回目のときはこんなにステージが無かった。メインステージに出ますとかではなくて、出る人が決まっている状態で出演者が発表されていた」と当時を振り返りつつ、さらに「本当に小さいところから始まったから、メインステージに出演する大変さは実感としては湧いていない。けど、他のアイドルさんがメインステージ争奪戦とかに出ているのを知っているから、うちのアイドルさんたちのおかげなんですけど、いい経験をさせてもらえてうれしい」とも話していた。

月並みな言葉だが、“エモい”というワードがぴったりな凱旋劇。それも自身が代表とマネージメントを務めるメンバーたちと共にステージに立っているのだから、パフォーマンス中に見せる笑顔は心の底から楽しかったから出たものに違いないだろう。

その後のMCタイムでは、よきゅーん氏が「せっかくなのでみなさんに撮影をしていただきたいと思います!」と声を掛け撮影タイムに突入。コスプレイヤーが多く所属する「PPE41」ならではの方法で、観客たちを楽しませていた。

続けて伊織から「もともと一曲しかなかったんですけど、TIFのためにもう一曲作ってきましたー!」と繰り出したのは、8月3日にリリースしたばかりの2ndシングル『お願い☆デスティニー』。作詞・作曲をシンガーソングライターのZAQさん、編曲をEFFYさんが担当したアップチューンなサマーソングだ。

水色と黄色と緑の照明がステージで明滅するなか、それに呼応するかのように青や緑、えなこの好きなピンク色のサイリウムをスタンディングで振る観客の姿も。そして、全員のぴったりと揃ったフォーメーションもさることながら、やはりアイドル経験のあるよきゅーん氏の声量は抜群。メインステージの常連で紅白にも出演するなど、数々の正念場を超えてきた高見のダンスも見事だった。

取り分け目を惹くのが、常に笑顔で歌唱し続けていた篠原と篠崎のふたり。余談だが、何度か取材をさせてもらったことがある筆者から見ても、本人たちの歌とダンスに対する熱量は高く、アイドルに対しての造詣も深い。当然、アイドルの祭典である「TIF」に対する想いもメンバーのなかで人一倍強く、その証拠に篠崎は過去にAKB48にドハマリしたことから、自身もメイドカフェに勤務。その後アイドルとして数年活動し「TIF」のメインステージを目指すも叶わなかった過去がある。その日に行われたYouTubeの生配信では「アイドルとして活動したけどたどり着けなかった。当時、応援してくれていた人に見せられなかった景色を見せることが出来たのがうれしかった」と語っていたほか、篠原はSNS上で「TIFでHOTステージ立てる日がくるなんて」と感動を綴っていた。そんなふたりが、グループを鼓舞するかのようなパフォーマンスでしっかりと会場を魅了する姿はまさにエモいの一言。全身全霊のパフォーマンスを見せてくれていた。

2曲目歌唱後のラストMCでは、えなこが「特典会、誰でも参加できるやつがあります!オリジナルステッカーも配るんです……」と自身のバスト部分からステッカーを取り出すと会場からはどよめきが。伊織から「それ(ステッカー)はあげないの?」疑問を投げると、えなこは「これはダメ」という一幕も見せてくれた。

同イベントでは、特典会にて出演者たちとの交流や物販でグッズを購入することが出来る。多くのアイドルが特典会を行なう会場を覗いてみると、「PPE41」のブースにはすでに数百人ほどの長蛇の列が。なかには、他のグループのライブTシャツを着ている人の姿もあり、気になって列に並んだ参加者も多いように見えた。

炎天下でファン一人ひとりにお土産用のステッカーをファンに配布し、お手振りで見送るなど、最後までアイドルらしさたっぷりだった「PPE41」。それぞれの想いが詰まったエモすぎる凱旋ライブは大盛況の内に幕を閉じた。

(取材・文/鳥羽竜世)

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