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UPDATE|2022/11/02

ジャルジャルがテレビより舞台を愛する理由「ライブはお客さんと両想い状態」

ジャルジャル 撮影/荻原大志

デビュー20周年を迎えたジャルジャルの活動が精力的だ。今年はすでに2度の単独ライブツアーを敢行。10月19日にも昨年の単独ライブツアー「ジャルってんじゃねえよ」&「愛るしい、きみ」と主演コントシネマ「サンチョー」のDVD/Blu-rayを3枚同時発売し、さらには年内にキャリア最大級のライブツアーも控えている。2人の芸人人生を振り返りつつ、彼らの代名詞である「コント」にかける熱意を聞いた。

【写真】デビュー20周年を迎え、さらに勢いを増すジャルジャルの撮り下ろしカット【8点】

渡辺直美やウーマンラッシュアワー・村本大輔ら、日本のお笑い芸人が本格的に海外進出する例は近年多いが、この夏ジャルジャルがチャレンジした単独ライブツアー「ARIGATO BY JARUJARU」もなかなかに尖った試みだ。約1カ月にわたるイベント、エディンバラコメディフェスティバル「Fringe」のプログラムとして、英語オンリーの即興コントライブを連日開催した。

後藤 8月はずっと、福徳と向こうで共同生活でした。さすがに1カ月ずっと一緒というのは初めてでしたね。ライブではお客さんからお題のワードをもらって、その設定で即興でコントをやりました。英語のレッスンとかは全く受けていなかったんで、もう絞り出して絞り出して、最小限の英単語で。

福徳 イベントの話を頂いた時から、「普通に考えたらスベるやろなあ」という気持ちはありましたね(苦笑)。英語力には自信ゼロでしたし。

後藤 会話で笑わせるのは難しいということで、設定の状況を何とかお客さんにも察してもらいながら、動きとかを駆使してやる感じでしたね。

福徳 「日本語でやったらこういうのも、ああいうのも思いつくのに!」っていう。脳の中で成仏できない展開とかワードが残っていくと言いますか。チケット代を払ってもらっているから、それ以上のパフォーマンスをしないといけないっていうプレッシャーもありました。そこが難しかったです。

後藤 上手く行く時もあればそうでない時もある、それが面白かったしいい経験になりましたね。

実はこうしたその場その場でコントを作り上げるのは、ジャルジャルの普段のネタ作りおいてもスタンダードなスタイルだという。いちからカッチリした台本を作るようなことはせず、ある設定やキーワードをもとに即興的に一本のネタに仕立て上げる。その結果、圧倒的な本数のネタが出来上がり、そのうち単独ライブにかけないものに関しては、コント動画の毎日配信を続ける公式YouTube「ジャルジャルタワー」で披露されるのだ。


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