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UPDATE|2022/12/31

1年の締めくくりや、新たなスタートに…“世界の年末年始”が描かれた映画3選

左から『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』『THE有頂天ホテル』『ニューイヤーズ・イブ』

年越しそばを食べて家族でゆっくり、年が明けたら初詣。そんなスケジュールを組んでいる方も多いのではないだろうか。今回はそんな日本の年末年始だけでなく、“世界の年末年始”の様子がうかがい知れる映画をセレクト。新年最初に観る映画として、1年の計に華を添えるようなハッピーな名作を紹介していこう。

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●『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』
最初にご紹介するのは『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』(2013年)。自分に自信が持てないティム・レイクは何をやっても裏目に出てしまい、なかなか恋人ができない。こんなはずでは……と悔いが残る新年パーティーを終えた翌日、なんと父から「レイク家の男性は代々タイムトラベルの能力がある」と告げられる。その後ティムはタイムトラベルを繰り返し、運命の相手メアリーと出会う。

しかしタイムトラベルには思いもよらぬ副作用もあり、時間が戻ったからといって全てをやり直せるわけではなかった。ティムは時を戻すことでは得られない、貴重な「今」を生きることの大切さに気づいていくというストーリーだ。

行く年来る年、ただ日々を重ねてしまう私たちに改めて人生の“儚さ”と“魅力”を教えてくれる今作。前向きな気持ちになれる、新年最初の映画に相応しい1作といっても過言ではないだろう。

●『THE有頂天ホテル』
次に注目するのは『THE有頂天ホテル』(2006年)。言わずと知れたコメディの巨匠・三谷幸喜監督による作品で、都内の高級ホテル“ホテルアバンティ”を舞台に巻き起こるドタバタ劇が魅力だ。

副支配人の新堂平吉と従業員たちは、ホテルの威信がかかった新年カウントダウンパーティーを何としても成功に導きたいという思いで、試行錯誤していく。しかしトラブルが芋づる式に発生し、準備は大混乱。

果たしてどんなラストが待っているのか、ハラハラしながらもお腹を抱えて笑うこと間違いなしの同作。新春初の大笑いに、家族や友達と一緒に鑑賞してみてはいかがだろうか。

●『ニューイヤーズ・イブ』
最後にピックアップするのは『ニューイヤーズ・イブ』(2011年)。舞台は大晦日のニューヨーク。タイムズスクエアで毎年行われるカウントダウンセレモニー(ボール・ドロップ)を中心に、様々な人々が織りなす恋模様が交差する。

ボール・ドロップの舞台裏の緊張感や、別れの後お互いに大成功をおさめた“かつての恋人たち”、死期が迫った孤独な老人の密かに秘めた願い、出産競争で張り合う家族、思春期の娘と母の複雑な思い……など見どころが満載。

サクサクと進む展開のスピード感がニューヨークの浮き足立った年末を彷彿させ、バラバラに描かれていたそれぞれの人生が最後には1つの線に繋がっていく。カウントダウンが始まる時、彼らの人生にどんな奇跡が起こるのか。

伏線が回収されるたびに、「そこが繋がっていたのか!」と驚くことだろう。登場人物1人ひとりのエピソードの中にこめられたメッセージは、きっとあなたの琴線に触れ、心が暖かいもので満たされていくのではないだろうか。


年があらたまる年末年始。それは日常の一場面であると同時に、新たなスタートでもある。忙しさのあまり、忘れてしまいがちな感情を思い出させてくれる1作として、ご覧になってみてはいかがだろうか?

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