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UPDATE|2024/03/28

『不適切にもほどがある!』サブプロットが多すぎるにもほどがある!最終話の結末はいかに

『不適切にもほどがある!』公式HPより



『不適切にもほどがある!』は、遂に最終回を残すのみとなった。だが残された問題は山積している。キョンキョンのポスターが貼られていた「喫茶すきゃんだる」は、なぜ昭和と令和を繋ぐワームホールのような役割を果たしていたのか?不登校を続けているキヨシ(坂元愛登)の同級生・佐高(榎本司)は、最終的にどのように物語に関与していくのか?執拗に繰り返される「金妻」オマージュは、どのような意味を持つのか(坂東英二がサプライズ出演することを、筆者は予想しております)。そして、阪神大震災で命を落とす運命にある市郎と純子(河合優実)は、どのような決断を下すのか。

筆者が非常に気になっていることは、クドカンなりの手法で多様性を描くというメインプロットに対して、前述したようなサブプロットが多すぎること。最初は明快だった世代ギャップドラマとしての建て付けがだんだん不明瞭になってきて、物語の中心が見えないのである。

いや、「多様性というテーマがメインプロット」という考え方自体が、誤った先入観だったのかもしれない。それはひょっとしたら、異なる価値観を抱く者同士が連帯して未来に進んでいくという、大きなコミュニティ=家族のドラマなのかもしれない。それはかつてクドカンが、『タイガー&ドラゴン』や『あまちゃん』で示してきたことだ。

果たしてこの流転のドラマは、どんな結末を迎えるのか。最終回は正座して鑑賞させていただきます。

【あわせて読む】『不適切にもほどがある!』8話、炎上問題に対するクドカンの本音とは?
AUTHOR

竹島 ルイ


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