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UPDATE|2024/05/12

衣装や武器を自作"コスプレ日本代表"七星めろんさん「睡眠3~4時間、2ヶ月休み無しで制作に没頭」

ジンオウガ装備。衣装・武器ともに七星めろんさん(@nanasemeron)の自作

造形のクオリティがさまざまなイベントで評価され、コスプレの祭典「世界コスプレサミット2022」(※コスサミ)の日本代表に抜擢された七星めろんさん。衣装や武器まで自身で作る“造形レイヤー”として活躍している七星さんは、対面インタビューに応じるのは初めてだという。国内にとどまることなく海外のコスプレイベントにもゲストとして呼ばれるようになったキッカケや、コスプレとの出会い、造形レイヤーとしての原点を訊いてみた。(前編後編の後編)

【写真】私服カットも、「世界コスプレサミット」日本代表、七星めろんさんの撮り下ろしカット【11点】

――初めて造形した作品はなんでしたか?

七星めろんさん 最初は『仮面ライダーエグゼイド』に出てくる仮面ライダーブレイブという2号ライダーを、オマージュしたライダー少女・ブレイブちゃんっていうのを、(友達のコスプレイヤー)もいもいさんにサポートしてもらって作りました。彼が仮面ライダーブレイブを作成していて、型紙を一緒に使わせてもらう形でスタートしたんです。

――実際作ってみてどうでしたか?

七星めろんさん 意外と自分って器用なんだなと思いました。それから、誰の力も借りずに作りたい時期がきたんですけど、いざ1人で作るとなったらかなり手こずりましたね。シンプルな形を作るのに難しく考えちゃうんです。上手くできずに時間を無駄にして、結果ゴミを作り続けちゃって……。「これはやばいな、自分は器用じゃないんだ。造形向いてないな」と諦めそうになって泣いたことがあります。負けず嫌いだしプライドも高いし、完璧主義な性格なんですよ。

――ちょっとした挫折ですか。

七星めろんさん もうお手上げ状態になったので師匠のもいもいさんに助けを求めました。すると型紙もない状態で、直接ボードを切り始めて、「ここをこうして、こうしたら、こんな形ができるよ」って私の横で、1分もしないうちに理想の形のパーツを完成させてて。改めて尊敬したけど嫉妬しました。もう悔しすぎて、泣いちゃった。自分のプライドだったりとか、いろんな想いが込み上げてきて、あのときは半日ぐらい口利けなかったです(笑)。

――どうやって立ち直ったんですか?

七星めろんさん もうプライドとか捨てようかなと思った。わからないところは人にちゃんと聞くとかってちょっと恥ずかしい部分があるじゃないですか。負けず嫌いな人ほど難しいというか。でもプライドは捨てた方がいいと思って。それこそ、私よりも全然造形してない方がいても、自分にない技術を持ってる方に素直に聞けるようになりましたね。

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