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UPDATE|2024/06/29

夫婦としてのあり方を考えさせられる…配信ドラマ『1122 いいふうふ』の描く世界

『1122 いいふうふ』ドラマ公式X(@1122_iFUFU)より

岡田将生と高畑充希のダブル主演を務めるドラマ『1122 いいふうふ』が6月14日よりPrime Videoにて世界独占配信された。

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同作品は渡辺ペコのヒット漫画『1122』が原作で、岡田将生と高畑充希のダブル主演で実写化。今泉力哉監督がメガホンを取り、妻である今泉かおりが脚本を担当したことで、初の夫婦合作としても大きな注目を集めた。

同作品の主人公は、ウェブデザイナーの相原一子(高畑充希)と文具メーカー勤務の相原二也(岡田将生)。2人は一般的に見れば完全なる「いい夫婦」。子供がいなくても友達のように何でも話すことができ、互いへの思いやりも申し分ない。しかし、セックスレスから端を発し、2人は「婚外恋愛許可制」を選ぶ。毎月第3木曜日の夜、夫は恋人と過ごし、それを見た妻もプライベートに変化を求めていく。

前述の通り原作は大ヒット漫画で、そのあまりのリアルさゆえに、世の夫婦に大きなインパクトを与えた。アラサーの既婚者であれば、多くの人が直面する問題を丁寧に描き、「妻に読ませたくない」、「夫に読ませたい」と感じた人も少なくなかっただろう。

ドラマ版でもそのシビアとも表現できるリアルさはそのまま。生身の人間がいびつな関係の夫婦を演じているぶん、漫画よりもある種“グロテスクさ”を感じることすらある。とは言え、本作は夫婦が壊れていく様を中心に据えているわけではなく、岡田将生の言葉を借りるならば「夫婦が再生していく物語」だ。

妻である一子と夫の二也が2人でいることを諦めないために、様々なことにチャレンジしていく。公認不倫もそのひとつだ。もちろん、不倫を人に勧めることはできないが、夫婦2人のもがいていく姿に共感する人は多いはずだ。

一口に共感といっても「あるある」と頷くだけではない。本作は「いい夫婦」とは何かを再考させる時間を与え、夫婦としてのあり方をも見直すきっかけそのものとなる。「セックスレス」や「不倫」、「女性用風俗」など刺激的なワードは出てくるが、描かれているのはどの家族にも通ずる問題。刺さる人には深く刺さる作品となっているだろう。

かといって、独身には対岸の火事のように他人事と感じさせる作品でもない。『1122』は結婚や夫婦がどのようなものかを鮮明に映し出し、決して流し見を許さないようなリアルを突きつけてくる。

作品内の登場人物に共感できるか、できないかは人それぞれだろうが、ドラマの登場人物たちは現実世界のどこかにきっといる。そう思わせてくれるほど、本作はキャラクターの輪郭を丁寧に描き出した良作となっている。

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まっつ


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