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UPDATE|2020/12/15

アプガ最年少・新井愛瞳が、“芸歴20年”22歳で選んだ「アイドル卒業という道」

左から佐々木ほのか、新井愛瞳 撮影/松山勇樹



──新井さんが卒業を決めたのは、どのタイミングだったんですか?

新井 7人時代から話し合う機会もありましたし、将来のことについては以前から考えてはいたんです。それで個々でスタッフさんと相談していたら、去年の9月くらいに「じゃあ少しライブのペースを落とすから、今後のことについて各自じっくり考えて」って言われたんですよ。その間もラジオとか取材とかソロでの活動は引き続きあったんですけど、メンバーと顔を合わせる機会は少なくなりました。この期間に、それぞれが気持ちを固めたというのがおおまかな流れです。まぁコロナ禍で当初の考えと違ってきた部分もあったんですけどね。

──そうか、コロナの影響もあったわけですね。

新井 本来だったら、もっと早いタイミングで卒業していたはずなんです。

佐々木 え、そうだったんですか!

新井 だけど残念ながら、それもままならないように世の中全体がなってしまい、年末という話に落ち着いたんです。

──なぜ新井さんは卒業しようと決めたんですか?

新井 アイドル以外の道を試してみたいという気持ちが一番大きいですね。ライブの本数が減った去年の9月、私は京都に1人旅したんですよ。そうしたら、今まで見えなかったものがたくさん見えるようになってきたんですね。当たり前の話だけど、京都ではいろんな人がいろんな職業に就いてお仕事をしていました。「私は何の仕事が向いているんだろう?」「アイドル以外で自分ができることってあるのかな?」とか考えているうちに、なんだか楽しい気持ちになってきたんです。

──自分の可能性にワクワクするようになったと。

新井 そう。ただ誤解しないでいただきたいのは、今のアイドル活動が嫌という話ではないんです。単純に試してみたくなったんですよね、自分がアイドル以外に何ができるのかっていうことを。

佐々木 そういうことですか……。私も幼稚園の年長からずっと芸能活動をしていたから、「これしかできない」という気持ちは強いんです。

新井 そうか。ほーちゃんってアプガ(2)に入る前も別のアイドルグループにいたんだもんね。私もハロプロエッグに入ったのは6歳のときなんだけど、実は3歳から子役のモデルをやっていてさ。芸歴でいうと20年ということになるのかな。だから正直、芸能以外の世界のことがよく分からなくて。普通の23歳だったら当たり前にできるWordやExcelも使えないし、そういう意味でも今こそ別の道に進む時期かなと思ったんだ。ほーちゃんはまだ中学生だから、将来のことなんてピンと来ない感じかな?

佐々木 う~ん、でも今まさにそういうことを考えているタイミングかもしれないです。家族のことをどうしようか話し合っている最中なので。というのも、今は私とマミーの2人で東京に住んでいるんですけど、そのマミーが今は福岡に帰ろうとしているんですよ。福岡にいるお兄ちゃんが大学受験を控えているので……。

新井 マミーって呼んでいるんだ(笑)。でもなるほどね。ご両親からしたら、お兄さんの受験も大事だもんね。

佐々木 そうなんです。幸いにして私の通う高校はなんとか決まりましたけど……。進路については、それこそ新井さんに相談させていただきましたよね。通信にするか、普通科にするかとか。

新井 うん。私も学校のことはいろいろ苦労したから、自分の経験からアドバイスできることがあるかなと思ったんだ。卒業しても何か困ったことがあったら話くらい聞いてあげるからね。

佐々木 ありがとうございます!

(取材・文/小野田衛)

▽メンバー卒業までのアップアップガールズ(仮)
古川小夏、森咲樹、佐保明梨、新井愛瞳の4名がグループの卒業を発表したアップアップガールズ(仮)。11月10日(火)には5人体制最後のアルバム『6thアルバム(仮)』をリリース。また、12月17日(木)Zepp Tokyoにて5人最後のライブ「アップアップガールズ(仮)FIVE SOUL FOREVER」を開催、CSテレ朝チャンネルにて生放送も決定している。なお、グループに残る関根梓は、新メンバーオーディションの合格者とともに新体制を作っていく。
CREDIT

取材・文/小野田衛 撮影/松山勇樹


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