──また、配信アニメ『Artiswitch』(5~9月)では声優として主人公・ニーナ役を演じました。声優業はこれが初めてですか?
葵 そうです、新たな経験ができました。監督さんからは私の「こなれていない感じがいい」と言っていただいたので、役を作り込むというよりは今までと同じスタンスで取り組みました。設定やキャラクターの画もできていたのでイメージしやすかったです。
──声優としての難しさはありましたか?
葵 秒単位でセリフを合わせなきゃいけないところは難しかったです。お芝居であれば自分や相手の間でできるので、そこは大きな違いでした。でも監督さんが「あまり気にしなくていいよ」と言ってくださったので、優しい現場だなぁ、と(笑)。
──女優や声優など、演技の楽しさや醍醐味はどういう部分でしょう?
葵 いろんな人と関わってものづくりができる楽しさはありますね。そして“伝えられること”への喜びを感じています。アニメとかも録ってからしばらく時間が空いて世に出るんですけど、そこからが始まりというか。見てもらえること自体が楽しいです。
──そして葵さんはグラビアで雑誌の誌面も飾っています。
葵 グラビアのお仕事は、お芝居とは違って「葵うたのとしてどう見られるか」を強く意識するきっかけになりました。やるからには本当に真剣にやろうと思ったし、自分の中で「こういうふうに見せたい」というイメージが強くあったので、そのために筋トレやポージングの勉強をしたりしました。
──役柄ではない、葵さん自身の見せ方や見られ方を意識したんですね。
葵 はい。それにグラビアは私を知っていただく新しいきっかけにもなると思っています。
──『ガールガンレディ』の共演者にはグラビアで活躍されている方も多かったと思いますが、参考にされたりは?
葵 私は大原優乃さんのグラビアがすごく好きなんです。可愛らしさもあり色気もあって、そのバランスが素敵だなって。参考にしつつ、でもいろんな方のグラビアを見ていると皆さんそれぞれの“色”があったので、真似をするのではなく「じゃあ私はどういう見せ方をしようか」と考えたりしました。