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UPDATE|2022/04/05

サラリーマン歴22年・『ゴッドタン』佐久間宣行が語る仕事術「嫌な人に頭を下げる必要はない」

佐久間宣行 撮影/武田敏将



──なるほど。ただ、僕なんか「下請け」だから、「いやいや、ここは対等でいましょうよ」と心がザラつく場面もあって。

佐久間 それもわかります。テレビ東京はプロダクションにナメられている時期が長くあって。「こんな態度をされるんだ」とか「こちら側のミスにされるんだ」ということはたくさんありました。そんな時は「この体験をめちゃくちゃ面白いトークにしよう」と考え方を変えていたんです。

──『ずるい仕事術』にはチームの話もでてきますが、佐久間さんのチームは制作会社が中心ですよね。

佐久間 基本的にはそうです。局員を預かっていたこともあるけど、最近は「働き方改革」によって局員に制限ができて、手を挙げてくれてもチームに入れない状況があるので。結果、シオプロ(制作会社)の若手をめちゃくちゃ育ててしまいました(笑)。

──それこそ制作会社の社員なんて、本来は局員への不満がたまりやすいと思うんです。

佐久間 僕が制作会社に強い態度で接したことはないはず。ただ、勘違いするテレビ局員がいるのも確かで。そんな勘違いはダサいから「絶対そうならないようにしよう」と思ってました。

──『ずるい仕事術』を読んで、「佐久間さんは管理職でもやっていけそう」と思いました。

佐久間 もうおじさんだし、できないことはないと思うけど、その時間とトレードオフして作りたいものがあったというだけです。管理職になってから放棄するといろんな人に迷惑をかけるから、管理職になる前に話し合って会社を辞めたんです。現場に未練を残したまま管理職になるって最悪じゃないですか。「この人、自分で自分の企画を通してるよ」と部下に言われているところが想像できるから辞めました(笑)。


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