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UPDATE|2022/04/15

アプガ(プロレス)渡辺未詩「プロレスはどんな人間でも輝けるこの世で一番優しい世界」

2人まとめてジャイアントスイングも話題になったアプガ(プロレス)渡辺未詩


──では、アイドルの部分で楽しかったことはなんですか?

渡辺 自分がアイドルとして目指していたTIFに1年目で出られて、さらにはスマイルガーデンで路上プロレスをやるっていう(笑)。そこで、アイドルとプロレスを両方やることがプラスになるっていうのを確信できたんです。

──アプガ(プロレス)の旨みを見つけたみたいな(笑)。

渡辺 そうです(笑)。私は、今ではプロレスとアイドルは同じものって認識なんです。歌って踊ること、戦うこと、その違いだけですね。それって、お客さんがいてこそ成り立つものだって思うんですよ。お客さんの応援があるから歌って踊るときにより輝けるし、戦うときもがんばれる。アプガ(プロレス)は、“歌う、踊る、戦う”って自分が輝ける場所が他のアイドルよりも多いって捉えていますね。なので、自分はこう輝きたいって夢を描いている人も叶えやすいし、逆に漠然と何者かになりたいって思っている人も、その手段が多いぶん輝けるんじゃないかなと思います。

──10代の頃とか、はっきり目標はわからないけど何かなりたいって思ったりしますよね。

渡辺 ハイ、自分もそういうときがありました。あと、私は昔アイドルのバラエティ班の子が好きだったんです。でも、自分がアイドルになってバラエティ的なことができるかどうかはわからないじゃないですか。歌は好きだけど、世の中には上手い人はいっぱいいるだろうし。そんなことを思っていました。でも、プロレスは幅広いエンターテイメントなので、プロレスはどんな夢も叶えてくれる場所なんですよ。それが5年間の活動でわかりましたね。

──なるほど。では、未詩さんの印象深い試合を挙げてください。

渡辺 自分が一番やる気に火がついたのが、1年目の山下(実優)さんとの試合(2018年6月27日・新宿FACE・『アップアップ東京女子(プロレス)(仮)』・ミウ vs 山下実優)です。正直あの頃は、自分がどういう形でやったらいいかわからない葛藤がずっとあって、プロレス辞めようかなって思ったりもしていたんです。でも、当時チャンピオンだった山下さんと戦わせていただけて、すごく刺激を受けて気持ちが180度変わりましたね。あと、自分のターニングポイントになったのは、2019年のDDTグループでの両国大会(2019年11月3日・両国国技館・『Ultimate Party 2019~DDTグループ大集合!~』・TOKYOプリンセスタッグ選手権試合・沙希様&操 vs 辰巳リカ&渡辺未詩)です。

──そこで、未詩さんはタッグのベルトを取りましたね。

渡辺 そうなんです。普通にアイドルを目指していたら立てなかったであろう両国国技館って大きな会場でリカさんと取って、その試合後のコメントで率直に出たのが「他のアイドル落ちてよかった」って言葉だったんです(笑)。あれ、たまにふっと思い出しますね。

──つまりは、アプガ(プロレス)に入れてよかったってことですよね。

渡辺 そーなんです。他のアイドルを落ちたからこそ、アプガ(プロレス)と東京女子に巡り会えて、この運命でよかった、プロレスに出会えて幸せだなとかいろんなものに感謝しました。もうひとついいですか?

──どうぞ。

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