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UPDATE|2022/10/22

矢吹奈子が大粒の涙で卒業発表、HKT48は“過渡期”から“歴史の大転換点”へと激変

卒業を発表した矢吹奈子(C)Mercury

HKT48のセンター、矢吹奈子が10月16日に幕張メッセイベントホールで開催されたコンサート「HKT48 11th anniversary LIVE 2022 ~未来へのメッセージ~」の夜公演で卒業を発表した。同会場で、HKT48がコンサートを行ったのは約8年半ぶり。さらに、約9年ぶりとなる新チーム体制「クラス替え」も発表された。今回、長年HKT48を追い取材し続けている小島和宏記者が、「歴史の大転換点」となった1日をレポートする。(前後編の前編)

【写真】矢吹奈子が卒業発表したHKT48のコンサート

昨年、矢吹奈子が帰国して少ししたころ福岡でロングインタビューを収録する機会があった。

とはいっても掲載されたのは、ごくごく普通の尺のインタビュー。なぜならば長い取材時間のほとんどがインタビューとして成立しない内容になってしまったから。話の焦点は矢吹奈子が抱いていた「これから私はHKT48でどうしていけばいいのか?」。もはや矢吹奈子を囲んでのディスカッションのようになっていた。

彼女の希望は「HKT48をよりよいグループに変えていきたい」だった。2年半、韓国で体験したことから、HKT48にとってプラスに作用するであろう部分だけを抽出しフィードバックしていく。それはステージ上でのパフォーマンスというよりも、そこに至るまでのレッスンやリハーサルでのやり方の話。より効率的に、そしてメンバーの意見が反映されるようなやり方にする。そうすることで結果としてステージは充実する。時間に追われるのではなく、準備期間を充実させることができれば、と矢吹奈子は語った。

だが、2年半も待っていてくれたファンはきっとセンターに立ってくれることを望んでいる。日本を離れるまでシングル表題曲で単独センターを飾ったことがなかったので、自分の中にはセンター欲みたいなものはないけれど、ファンのみなさんの想いにも応えていきたい。舞台裏でHKT48のために奔走しても、それはなかなかファンには伝わらないわけで、そのあたりの折り合いに矢吹奈子は悩んでいた。

AUTHOR

小島 和宏


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